「日曜はがんばらない」300回 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

文化放送『日曜はがんばらない』が、おかげさまで、

18日の放送で、300回を迎える。

 

6年前の2012年1月。

NHKを辞めると決断したものの、なんの当てもないムラカミを

「このまま遊ばせておくわけにはいかない」と憂えた鎌田實さんが

秘密会議を招集。

その後、番組枠が決まり、スポンサーが決まり、

『日曜はがんばらない』がスタートしたのは、4月8日のことだった。

第1回は、生放送。3月下旬に鎌田さんがスキーで骨折。

収録が叶わなかったからだ。

初の民放体験、スポンサーの提供読み、関係者が注視する中、

緊張しながらマイクに向かったものだ。

 

ボクたちは、NHK時代、32回に及ぶ「いのちの対話」のコンビ。

文化放送でも、いのちや健康をテーマに何度も取り上げた。

東北や熊本の被災地にも思いを馳せた。

2人の好きな本や映画も紹介した。

「ボクたちの好きな日本人」は、不連続の自称人気シリーズだ。

ゲストも時々お呼びした。

ラジオの良さを生かして、

地方在住の方には、電話出演していただいた。

小淵沢、南相馬、郡山で公開収録もした。

 

この番組が、300回も続いたのは、

むろんリスナー、スポンサー、スタッフの支えあってのことだ。

そして、ボクと先生が予定調和にならなかったことだろう。

鎌田先生は、脱線、無茶ブリが大好き。

ムラカミは、ダジャレで話の腰を折るのが大好き。

決して息ぴったりではない。不協和音すら奏でる。

考え方も生き方も違う男2人が、好きなように語る。

だが、愚にもつかないくだらないことばかり言っているのではない。

自分で言うのもなんだが、深く心に染み入る話、哲学的な話、

含蓄のある話も飛び交うのだ。

がんばらないといいながらがんばっている。

でも、そのがんばりをひけらかさないゆるさもある。

自由気ままに2人が振る舞えるのも、
放送作家の城市貴夫さんが、

周到に用意した羅針盤があってのことなのだが・・・。

 

300回、6年の歴史を、

がんばらない風につれづれなるままに振り返る番組は、

明後日18日10:00~。

ちなみに、番組HPで、第一回からの放送をすべて聴くことが出来る。

http://www.joqr.co.jp/kamata/

 

 

(手前は、放送作家の城市貴夫さん)