インタビューの3パターン | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

大阪ことば磨き塾(29日)。

前回に続いて、「ギフト」をテーマに、

ムラカミ塾長へのインタビューを試みてもらった。

 

「自分の才能はなんだと思いますか?」と、

単刀直入に聞いてきた人がいた。

シャレではないが、まるで「短刀」を突き付けるように。

そうすると、はぐらかせない自分がいる。

思わず「人たらし」と答えた。

人見知りゆえに、意識して人懐っこくしている。

「そうすると、ことばはわかりあうためのツールなんですか?」と、

また単刀直入に聞かれた。

「そうともいえない。わからないからこそ、知りたいからこそ、

あの手この手でたらしていくんだと思う」と正直に答えた。

相手が、思わず本音を言ってしまう「単刀直入型」。

劇薬でもあるので、多用は禁物。
 
「ギフト・・・もらえるのが嬉しいですか?
あげるのが嬉しいですか?」と二者択一で聞いてきた人がいた。
思わず「あげるのが嬉しい」と答えた。
「相手のことを考えながら選び、もらった相手が喜んでくれる。
それがあげる楽しみ」
答えながら、自分は「あげる」ことが嬉しいタイプなんだと気づいた。
「二者択一型」は、どちらかを選んで答えざるを得ないので、
心の扉を開ける有効手段。
 
ふんわり「このところ寒いですね~」と
世間話のような入り方をする人がいた。
「緊張緩和型」とでも名付けようか。
相手の身構えを解く高等手段だ。
意識しないうちに本題が始まっている自然体だ。
 
心の扉のノックの仕方は、いろいろある。
 

 

問われることば、問う相手によって、ムラカミの顔が変わる。