大阪ことば磨き塾(29日)。
前回に続いて、「ギフト」をテーマに、
ムラカミ塾長へのインタビューを試みてもらった。
「自分の才能はなんだと思いますか?」と、
単刀直入に聞いてきた人がいた。
シャレではないが、まるで「短刀」を突き付けるように。
そうすると、はぐらかせない自分がいる。
思わず「人たらし」と答えた。
人見知りゆえに、意識して人懐っこくしている。
「そうすると、ことばはわかりあうためのツールなんですか?」と、
また単刀直入に聞かれた。
「そうともいえない。わからないからこそ、知りたいからこそ、
あの手この手でたらしていくんだと思う」と正直に答えた。
相手が、思わず本音を言ってしまう「単刀直入型」。
劇薬でもあるので、多用は禁物。
「ギフト・・・もらえるのが嬉しいですか?
あげるのが嬉しいですか?」と二者択一で聞いてきた人がいた。
思わず「あげるのが嬉しい」と答えた。
「相手のことを考えながら選び、もらった相手が喜んでくれる。
それがあげる楽しみ」
答えながら、自分は「あげる」ことが嬉しいタイプなんだと気づいた。
「二者択一型」は、どちらかを選んで答えざるを得ないので、
心の扉を開ける有効手段。
ふんわり「このところ寒いですね~」と
世間話のような入り方をする人がいた。
「緊張緩和型」とでも名付けようか。
相手の身構えを解く高等手段だ。
意識しないうちに本題が始まっている自然体だ。
心の扉のノックの仕方は、いろいろある。
問われることば、問う相手によって、ムラカミの顔が変わる。