嬉しいことばの宝庫 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

第4期宝塚ことば磨き塾の修了日(30日)。

大好きなことば、忘れられないことば、元気をもらったことば、

背中を押してくれたことば、座右の銘・・・

そんな「嬉しいことば」を発表してもらった。

 

・詐欺に騙され大金を取られ、死んでしまいたいと思い詰めていたとき。成人した息子から「宇宙は大きく広い。人間なんて小さな存在。気にしなくていい」と言われ、肩の荷が軽くなった。

・認知症がひどくなり、介護施設に入った母。ことばも次々忘れていった。だが最後まで忘れなかったことばが「ありがとうございます」。介護職員や家族に亡くなる直前まで言っていた。

・20代、離婚を考えたとき、父が「家に帰ってこい」と言ってくれ、背中を押してくれた。50代になって東京に転勤になり迷っていたら、父が「

求められるのはいいことだ」と、また背中を押してくれた。そして今、両親を見送り定年になり心に穴が空いていたとき、ムラカミさんから「自分を褒めよう」と言ってもらえ、毎日実行している。

・13年前、ステージ3のガンが見つかり、胃の4分の3を切除したが、

主治医から「あなたはラッキー」と言われた。そのことばが、その後、

別のガンを発症したときにも役立った。でも年末ジャンボは当たらないのはなぜ?

・85歳になり、去年まで出来ていたことが出来なくなってきたが、「出来ることを喜ぼう」と思っている。

・ムラカミが言った(らしい)「笑いで返せば理不尽が逃げていく」。

・ただただ「生かしていただいてありがとうございます」

 

一つ一つがエッセイのようだった。

みなさんの生きてきた証のようだった。

傾聴に値することばばかりだった。

結局、宝塚では教えられることばかりだった。

 

10人も皆勤賞が出た。

1回だけ休んだ人も6人。

とにかく熱心だった。

茶話会でも、OB会を作ろうと盛り上がり、実現の運びとなった。

 

(87歳と85歳に囲まれて)

(嬉しいことば大賞の平山八重子さん)

(茶話会風景)