さいたま市の
「女(ひと)・男(ひと)フェスタさいたま」の講師として招かれた。
男女共同参画推進事業として、
さいたま市が17年前から開催している。
しかし、会場には、女性の姿ばかり。男性はチラホラ。
こういう場に、男女が均等に参加するようになればいいのだが…。
主催者側の要望で「嬉しいことばが育児を変える」という講演テーマに
したのだが、子育て真っ最中は、2人だけ。
やはり、いくら日曜とはいえ、日曜だからこそ、
子育て世代は参加しずらいのだろう。
子育てを終え、孫育てをしている世代が、熱心に聞いてくれた。
ここで聞いたことを、申し送りしてくれたら、嬉しい。
種まきは一人では限界があるので、「受け売り」大歓迎だ。
講演後、しばらく会場に残って、参加者の皆さんと語りあった。
最高の笑顔で近づいてきた人は、こう言った。
「90年、笑顔で生きてきて、それでよかったんだとほっとした」
目に涙を浮かべながら「子育てのさなか、うつ状態になったとき、ラジオを聞いて救われた」と語ってくれた人もいた。
「ちょっとしたことが気になってしまい、それがストレスになる。どうしたらストレスを溜めないように出来るか」と問われ、「気にしない、気にならないと、声に出してみたら、気にならなくなるはず」と答えたら、満面の笑顔に変わった。
みんな、なかなか自分が認められないでいる。
誰かに認めてほしいのだが、そういう機会が少ない。
だから、自分で自分をいっぱい褒め、
自分で自分を認めていけばいいのだ。
(90歳の笑顔)