村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


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俳優座の有馬理恵さんからご案内をいただいて、「いつもいつも君を憶(おも)ふ」の初日(11日)を観てきた。

初日なのに、息もピッタリの熱演。稽古の賜物だろう。

なかなか見ごたえのある舞台だった。

 

埼玉県川越市に住む医者の岡崎家が舞台。

関東大震災翌年の一九二四年の正月から、

二度目の東京五輪を終えた二〇二一年までの間の

七つの正月シーンで展開する。

関東大震災での朝鮮人虐殺を想い起こさせるエピソード、

恋人の出征と戦死、

東京電力福島第一原発事故などを背景にしながら、

穏やかな家族の日常が社会の変化に振り回される姿を描く。

岡崎家の順子(有馬理恵)と、隣の映画館の兄弟、健也(杉林健生)と中也(加藤頼)は仲良く育つ。ところが、健也が戦死。健也を忘れられない順子と中也の運命は……

時を刻み、一族を見守る「古時計」役を小笠原良知さんが演じる。84歳。劇団に入って来年で60年という超ベテラン。舞台に立ったままで出ずっぱり。背筋も伸び、朗々とした声で、存在感を示していた。

そして、ヒロインの有馬理恵さん。セーラー服姿も腰の曲がったおばあちゃん姿もよく似合っていた。セリフ回しも、間合いも、しぐさも、そのすべてにこの舞台に関する想いが溢れていた。

一刻一刻、時を刻む時計。過ぎた時は取り戻せない。だが、時を経ても変わらぬ想いはあるはずだ。歴史や運命に翻弄されながらも、人が人を想うことは不変だ。創立以来74年、演劇への不変の想いを結集してきた俳優座という場で演じるからこその重みもあると感じた。俳優座劇場の受付には、岩崎加根子さんがいた。劇団1期生、85歳。芸歴65年は、小笠原さんの先輩だ。劇団総出で、観客を気持ち良く迎え入れ、気持ちよく送り出す、ロビーには、そういう温かい声が満ち溢れていた。

『いつもいつも君を憶ふ』21日まで、俳優座劇場で。

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