名古屋ことば磨き塾(21日)。前回の倍の12人が参加。
大同大学情報デザイン学科4年生の岩田将吾くんが、
指導教官の小島一宏准教授とともに卒論完成報告に来てくれた。
岩田くんは、ラジオで読まれるお便りを卒論のテーマにした。
どんなお便りが心を惹き付けるのか、去年末、ボクに聞き取りに来たのだ。
伝える想いが伝わるもの、共感出来るもの、想像力が掻き立てられるもの・・・
そういうお便りを通して、感情が行き交うのがラジオのいいところと熱く語った記憶が甦った。
指導に当たる小島准教授は、かつて名古屋テレビのアナウンサーをしていて、
いまもラジオのDJをしている。いわば同業者なのだが、ボクの話を横で聞いていて、
感激して涙ぐんでいたのも記憶に新しい。
せっかくだから、2人とも塾に参加してもらった。
塾長へのインタビュー。テーマは、「食」と決まった。
「この世でいちばん好きな食べ物は?」「嫌いな食べ物は?」「ザ・日本食といえば?」と、
3つの切り口を用意してサラリと聞く人がいた。
ふつうは総花的になりがちだが、サラリ感が功を奏してか、話題転換がうまくいった。
ちなみに、答えは、タマゴ、納豆、ごはん。
健康を考えたバランスのある食事をしていると思うが?と聞かれ、
ボクが「全然気にしていない」と答えると、
「そんなことはないでしょう?」と食い下がる人がいた。諦めないインタビューも大切。
引き際も難しいけど。
「カレーは食べない」と話したら、それで納得してしまう。
「364日朝食を欠かさない」と言っているのに、なぜ365日でないのか疑問に思わない。
『我見』のインタビューだと、キーワードを聞き逃してしまう。
『離見』『離見の見』を心掛けないといけない。
ちなみに、
「とあるレストランで締めに出てくるカレーは食べるし、
かつて母が作ってくれたカレーは食べていた」のだ。
「人間ドッグの朝だけは朝食抜き」なのだ。
1対1のインタビューでも、客観的に「問い」と「答え」を見ている目とが必要だ。
ここでも「離見の見」。
(岩田くんもインタビューにチャレンジ)
(岩田くんの卒業論文)
(小島アナウンサー、鬼気迫るインタビュー!?)