『たんば女性STORY』で、初の姉妹ゲスト。
実に仲のいい姉妹だった。
最初のうち、何を聞いても、2人で顔を見合わせるだけで、しゃべろうとしないので、
「マイクに向かって話して」と促した。
どちらかというと、姉が妹に助け舟を求める場面が多かった。
実際、姉が妹に、妹が姉に間違えられることが多いそうだ。
だが、しだいに姉が本領発揮。奔放な性格が見えてきた。
その姉妹とは、鈴木明日香さんと伊藤恵美香さん。
父の義之さんが還暦を迎えたことから、 「いなかで暮らそう」 と、
京都市役所裏手で16年間営んでいたフランス料理店 「あれっと」 を畳んで
妻の実家のある青垣にUターンした。
両親が丹波に来る決意をしたころ、姉の明日香さんに一大事が起こった。
夫が、交通事故で他界したのだ。
3人の子を抱え、途方にくれるところだが、くよくよしていてもしかたないと、
両親の店を手伝うべく、一緒に青垣に来た。
妹の絵美香さんも、結婚して2人の子を育てていたが、長男に食品アレルギーがあった。
夫の滋賀転勤を契機に、きれいな水と空気、新鮮な野菜のある青垣に移住を決意した。
父から教わりながら、姉妹で菓子を作るようになった。
父の40年前のレシピにもとづいて作った「ショコラ」をいただいたが、
甘味を抑え、のど越しもよく、美味しかった。
こんな場所にと思うような青垣の森の中にレストランはあった。
だが、カメムシの大量発生に悩まされ、移転を決意。
去年11月、新築して、レストランと菓子工房を始めた。
菓子工房は、姉妹の担当。
5人の子どもたちは、家族で交代でケアしている。
いずれ、子どもたちの中から、レストランを手伝うと言い出す子が出てくるかもしれない。
はじめのうち、「ふつうでなんのとりえもない」と謙遜していた姉の明日香さんだが、
話し出すうち、目がキラキラと輝きはじめ、それに連られて妹の絵美香さんにも笑顔が増え、
姉あっての妹、妹あっての姉ということが、よくわかった。
「ふつう」であることは、すごいことなのだ。
明日香、絵美香姉妹へのインタビュー、
予測のつかない展開で、めちゃくちゃ面白い内容となった。
放送は、FM805たんばで、3月21日、28日19:00~。
アンコールは、その週の土日10:00~。
サイマルラジオを使えば世界中で聞ける。
(姉の明日香さんと妹の絵美香さん)