谷川俊太郎さんもひらがなが好き | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

昨日の絵本ミュージアム会議に先立って行われた記念トークのゲストは、

詩人の谷川俊太郎さん。

午後の会議は、空席が目立ったが、午前中のトークは、満席。

谷川さんには、NHK時代インタビューしたことがある。

寺島尚彦さんの追悼イベントでもご一緒したことがある。

そのことを言うと、なんとなく思い出したような顔になった。

 

谷川さんのトークは、そこはかとないユーモアに溢れ、飽きさせることがない。

聞き手は、子どもの本の老舗・福音館書店の松本徹さん。

出荷倉庫で現場作業も担当したあと、編集部に異 動。

以後、絵本・童話など、多くの作品を担当してきた。

「詩のボクシング」では「パブロ・サンチェス・松本」として、

長年リング・アナウンサーを務めていた。

この日も、大島絵本館の立野館長がチャレンジしたが、KO負け。

詩の朗読を交えながらのトークに、笑いっぱなしだった。

ユーモアたっぷりの朗読にも引き込まれる。

谷川さんは、ずいぶん早くから、自作の朗読をしている。

「文字には音がある。詩には声がある」という。

周到に用意されたことばたちが音声化され、声になると、自由に飛び跳ねる。

 

谷川さんに、『ひらがなの生き方』を謹呈した。

谷川さんにも、意識的にひらがなだけで書いた作品が多い。

漢字は、日本社会には根付いていない。

大和ことばは、ひらがなだ。ひらがなの方が、具体的だ。

そんなふうに、谷川さんは言う。

『ひらがなの生き方』が、谷川さんの心に響いたらいいな。

 

(それにしても顔の大きさの違いにビックリ)

(詩のボクシングは、谷川選手圧勝)

         (聞き手は、松本徹さん)

  

(鉄腕アトムなどを熱唱)