きょう、富山県射水市の大島絵本館で、
「全国絵本ミュージアム会議」が開かれた。
全国5つの絵本館の代表が集結し、絵本文化のこしかた行く末を語り合う。
そのコーディネーター役を務めた。
5人のパネラーを紹介する。
・軽井沢絵本の森美術館館長の土屋芳春さん。
軽井沢出身の土屋さんが、広大な森の中に絵本館を創設したのは26年前。
欧米の絵本を中心に紹介する施設。
・長野県岡谷市にあるイルフ童画館館長の山岸吉郎さん。
広告代理店からとらばーゆ。
童画の先駆者、武井武雄を紹介する施設。
・北海道剣淵町の剣淵絵本の館館長代理の佐藤宏樹さん。
役場から出向。2年前まで住民課で健康保険の業務をしていた。
来館者の投票で決める絵本の里大賞が有名。副賞が剣淵の農産物。
・安曇野ちひろ美術館副館長の竹迫祐子さん。
いわさきちひろの想いを今に伝える。
今年7月、長野電鉄の車両を譲り受け、トットちゃんの教室を再現。
・地元の射水市大島絵本館館長の立野幸雄さん。
「感じる」「作る」「伝える」の体験型美術館。
開館当初から続く「手作り絵本コンクール」も魅力。
絵本をこよなく愛する5人の想いが交錯する佳き時間となった。
5人の中で、絵本といちばん長く関わってきた竹迫さんが、最後にこう締めくくった。
「絵本は、生きる力、考える力、自立する力を与えてくれる。
希望の文学であり、希望の美術だ。絵本を通して、より生きやすい社会になるべく、
絵本館が連携しネットワーク作りに務めたい」