ことば磨きのライブステージ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

丹波市の「夢の里やながわ」のスタッフの皆さんと、ことば磨きをしてきた。

丹波の特産物を使ったお菓子の製造販売をしている「やながわ」に、

ボクも客として、よく行く。

ここの接客は、感じがいい。何より笑顔がいい。

「丹波素材で奏でるライブステージ」というのが、ここのキャッチフレーズ。

店内は、ガラス張り。厨房もよく見える。

作り手の笑顔と買い手の笑顔が交錯する。


今回の参加は、社長以下41人のスタッフ中35人。

事前に書いてもらったアンケートを読み上げながら、

ラジオのDJのように、参加者全員とことばを交わした。

「接客で大切にしていること」

「心に響く嬉しいことば」「ズバリ聞きたいこと」

一つ一つの回答や質問に丁寧に答えた。

まさにライブステージ。


例えば「接客で大切にしていること」は・・・

電話応対で「笑声(えごえ)」を大切にしている。

テンションを高すぎないように低すぎないように心がけている。

常連客の顔と名前を覚え、いいことを褒めるようにしている。

話すスピードや声のトーンを意識している。

相手の立場で考えるようにしている。

なるほど、なるほど。ここの接客が行き届いているはずだ。

マニュアル通りでなく、ひとりひとり考えている。


例えば「心に響く嬉しいことば」では、

あれこれ感想言われるより、たったひとこと「うまい!」と

食べた瞬間に言われるのが嬉しい。

足し算引き算しながらお菓子作っているので。

率直な男子パティシエのことば。こういう潔さいいなぁ。


ぼくからは、ことばはギフト。

嬉しい包装紙に大切に包んで渡してほしいと伝えた。

2時間半、しゃべり詰めだったが、

終始、笑いの絶えないなごやかなライブステージだった。