浪曲師・春野恵子さんが、またやってくれた。面白いことを。
浪曲をロックンロールにしてしまった。
昨夜の大阪のライブハウス「ロイヤルホース」では、
前代未聞のライブが行われた。
『ちちんぷいぷい』など人気番組の放送作家をしている
東野ひろあきさんが企画・構成・脚本に加え、
オリジナル曲の作詞作曲、さらにはギター演奏までこなす。
浪曲の名作「おさん茂兵衛」と「高田馬場」に、
東野バージョンのロック浪曲ならではの脚色が加えられた。
名付けてロウキョックンロール。
東野さんは、「アホと呼ばれるのが最大の褒め言葉」と言っていたが、
共感するなぁ。
いい年をした大人が真剣に遊ぶっていいなぁ。
浪曲を使って、真剣に本気で遊んでいる。楽しんでいる。
浪曲の敷居を低くなどという次元を超越した
新しいミュージックジャンルの登場という感じ。
浪曲なのに、ビートルズだったり、カーペンターズだったり、
イーグルスだったり…。
ロック浪曲「高田馬場」で、
おじさんの仇討ちに中山安兵衛が高田馬場に向かっている途中、
おじさんの最期を見ていた見物連中が噂話をしているシーンで、
「♪ホテル・カリフォルニア」をモチーフにした歌が出てくる。
これが、妙にしっくりくるのだ。
声を枯らしながらも、新しいことにチャレンジすることが
楽しくてしかたない様子の春野さんに声援を送った。
「待ってました!」「たっぷり!」
春野さんがアンコールで歌ったオリジナル曲のタイトルが「たっぷり」。
その中にこんな歌詞がある。
熱い愛をたっぷり 強いことばきっちり
受け止めてねしっかり 私はここにいる
力の入ったことばからほとばしる熱い想い
たっぷり、きっちり、しっかり、受け止めたよ!恵子ちゃん!
※春野恵子さんについては、2015.7.22のブログでも詳述している。