終戦の日。
全国戦没者追悼式の式典中継を見ながら、黙とうした。
メモリアルデーに、ぜひ紹介したい絵本がある。
ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない
きんぎょと きんぎょも せんそうしない
こどもと こどもは せんそうしない
せんそうするのは おとなとおとな
ごはんと ぱんは せんそうしない
つきと ほしも せんそうしない
人間以外の地球上の生きものは、戦争しない。
なぜ人間だけが、なぜ人間の大人だけが、戦争をやめられないのか。
詩人の谷川俊太郎さんの言葉で語られる戦争への思い、
江頭路子さんの絵の力が融合して、ひとつの世界観を作り出している。
子どもたちに戦争を伝えることはたいへん難しい。
説明に相当な文字量が必要だし、
すでに失われたモノやことばや価値観が多い。
そこで、最小限の言葉で、
戦争の本質を表現しようと試みたのがこの「絵本」だ。
ぜひ、子や孫と読みながら、
どうしたら「せんそうしない」で済むか、話し合うきっかけにしてほしい。