安寧を願う | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

終戦の日前夜。

平和な世がいつまでも続くよう、安寧の祈りを込めた。

その歌声は、聞く人の心を安らかにさせる。

その名は佐渡寧子。

恵比寿アートカフェフレンズの空間が、魅惑の声に包まれた。


佐渡さんは、自分自身に妥協を許さない人だ。

時に自分を追い詰めてしまうこともある。

2度も、心を閉ざし病んだことがある。

ボクみたいに「いいかげん」に出来たらいいのにと思う。

リハーサルも「本番モード」。一切手を抜かない。

このところ、身体トラブルが続き、この日が無事迎えられるか不安だった。

昨夜、納得できる声が出なかったそうだが、突然スイッチが入った。

これまでの幾多の試練も「奇跡」で乗り越えてきた。

歌の神様が、いつも佐渡さんに、これでもかこれでもかと試練を与えてきたが、

歌に対する揺るぎない姿勢を見て「奇跡」を起こしてくれたのだろう。


「せんそうしない」ために自分が出来ることは何か、会場の人たちと考えた。

「日々のことの感謝し、いろいろなものに有難うの心を持つ」

「武器ことばは使わず、楽器ことばを使う」

「毎日の生活を大切にする」

「すべての命を大切にする生き方を淡々と続けていくこと」

「世界中の友達を作ること」

「情報を鵜呑みにしないこと」

「意思疎通ある会話と傾聴」

「戦争になると、サッカーもゲームも出来なくなると、子や孫に話している」

「視点を常に世界におき、小さな報道にも関心を持つ」

「家族や隣人を愛するように、他国の人を愛する」

「しかえしをしない」

貴重な意見が出た。

考えることをやめないことだ。

想像力を巡らすことを忘れないことだ。


きょうの催しの感想からも、佳き時間だったことが窺えた

「劣等感持ちながらも育まれたことが、表面的なことでなく伝わった」

「夜出かけるのは苦手だが、来てよかった」

「佐渡さんのことばに感動している村上さんに感動した」

「佐渡さんの歌と村上さんのやわらかい人柄が、素晴らしい時を創ってくれた」

「佐渡さんの心の表裏を引き出す技は、村上さんの心」

「生きている人も亡くなった人の想いも共存する素晴らしいライブでした」


佐渡さんが、嵐のファンだとわかった。

中でも大野くんが贔屓らしい。

ライブに行くと、黄色い声を出しているらしい。

本番直前、ナーバスになって声もかけづらくなる佐渡さんの意外な一面だ。

佐渡さん、もうあなたの心に嵐や波風はいらないからね。

佐渡さんの心にこそ、安寧をと思う。







(アスペクツオブラブから「酒とダンス」)



(観客とのやりとりで大爆笑の二人)


(「ぼくは小さくて白い」を朗読する二人)


(左から、ヴァイオリン服部佐知子さん、

 ピアノ中林万里子さん)