リオから目が離せない。
日本人選手の競技を中継があると、
得点をしたり、いいプレーが出ると、
拍手をしたり、大きな声で応援したり・・・まるで、そこにいるかのよう。
きょう現在、金7、銀4、銅16、合計27のメダルと、日本人選手大活躍だ。
表彰台に上がった選手たちのことばにも、メダルを贈りたい。
自分への賛辞、関係者への謝辞を、素直に口にしている。
きょう、体操競技種目別の跳馬で銅メダルを獲得した白井健三さん。
大学2年生の19歳。4年後の東京では、内村選手に代わって、
日本チームのエースになっていることだろう。
その自分の立場を意識してか、「自分の将来が楽しみ」と発言。
こう言い切れるところが小気味いい。
水泳の400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した萩野公介さん。
ゴール直後、
「自分はひとりじゃないと強く思った。
いろんな人に支えられて取れた金メダル」と語った。
小学生の頃から圧倒的に強かったが、孤独だった。
妬みから、いじめを受けたこともあった。
「人に興味がなくなった」と公言したこともある。
辛かった時代を乗り越え、第一人者になって感じた率直な想いだろう。
水泳の200メートルバタフライで銅メダルの星奈津美さん。
ロンドンで銅メダルをとった後、持病のバセドウ病が悪化した。
水泳が続けられないかもしれないと落ち込む娘を、傍らで母が支えてくれた。
「ここまでこられたのもお母さんのおかげ」と自然にことばが出た。
競技終了直後、
バーベルに抱きつき、慈しむかのように優しく撫でた姿が心に残る。
16年苦楽をともにしたパートナーに「有難う」を言いたかったらしい。
バーベルも喜んだことだろう。
これからもリオから、どんな金言が届くか、楽しみだ。