馴染みのイタリアンレストラン『築地ボンマルシェ』の薄シェフから、
「うちの若いもんのことば磨きお願いします」と依頼された。
確かに若い。厨房スタッフ5人、ホールスタッフ4人。
きょう出席した9人全員が20代。なかでも20歳が2人いた。
でも、学生ことば磨き塾と同じように、若いエネルギーが漲る中にいると、
こちらも元気になってくる。
「ほんとは、厨房で仕込みしていたかったんですが、ここに来てよかった」と
正直な感想を漏らした青年がいた。こういう感想が嬉しい。
最初は、聞きとるのがやっとの小声で話していた女性が、
だんだんとハッキリとした声で話せるようになっていった。
短時間での変化が嬉しい。
自分褒め1分トライアルで、1つも浮かばなかった青年。
「自分がいかに無意識で生きているかがわかった」という。
それでいいのだ。無意識だったことに気づいただけでもいいのだ。
考えることが大事。気づくことが大事。
「プライベートタイムの過ごし方」をテーマにした他己紹介。
その青年は、「ファッションに興味があり、休日にレストラン巡りをして、
週2~3冊は、料理に関する本を読んでいる」と紹介されていた。
どこが無意識なの?と自分でも気づき、それを褒めたらよかったと言っていた。
他己紹介をすると、人の気持ちに敏感になれる。
意外な自分も発見出来る。相手の意外なことを見つけられる。
ことばの力が、彼らをほぐしていく。
研修会終了後も、ディナータイムが近づいているにも関わらず、
彼らはなかなか席を立とうとしない。
ボクも彼らとともに、嬉しい余韻を楽しみながら雑談を楽しんだ。
明日も、研修に伺う。