夏休みのない先生たちに種まき | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

子どもたちは夏休みだが、先生方に夏休みは、ほとんどない。

登校日、学校日直、研修会・・・スケジュール目白押しだ。

きょうは、山梨県北杜市と韮崎市の小中学校の先生方の教育研究会に

講師として招かれた。

韮崎といえば、ノーベル賞の大村智さんゆかりの地。

「人のためになることをする」「失敗は怖くない。楽しい」という大村さんの

ことばを紹介した。

韮崎高校といえば、サッカーの羽中田昌さん。

将来を嘱望されながら、交通事故で脊椎損傷を負い、車椅子生活になった。

だが、サッカー指導者として復活し、いまは東京23FC監督。

今季関東リーグで、チームは優勝目前だという。

いつかJリーグの監督になるのが夢。

「失敗を恐れて何もしないのがいちばんの失敗」という羽中田さんのことばも紹介した。ちなみに中田英寿さんは、羽中田さんの後輩。


さて、さて、先生方に熱弁を奮った。

日本の将来を担う子どもたちを育てる立場の方々に、

良きにつけ悪しきにつけ、ことばのもつ力について知っておいてほしいから。

会場から出た質問に、いまの先生方の戸惑いが感じられた。

Q「子どもの気持ちがわからないときどうしたらいいですか?」

A「ここにいる誰もがかつて子どもだったわけでしょ。

 自分の子どもの頃を思い出してください。無邪気な頃を思い出して」

Q「子どもたちが区別や差別をしてしまうとき、どうしたらいいですか?」

A「他己紹介をして、よかった探ししてみたら、互いのいいところに気づいて

  空気が変わるはず」

Q「人見知りの子にどのように接したらいいですか?

A「人見知りしないように無理強いすることはない。問い質さず、傍らにじっと寄り添い、口を開いたら、共感することしかないように思う」


話しているうちに、気合いが入り、ボルテージがあがっていった。

猛暑の甲府盆地でヒートアップ。







まつ毛に1本だけある長い毛を

確認してもらっているムラカミ







 
会場に向かう道すがら、明野町のヒマワリ園に案内してもらった。

なんと60万本のヒマワリが順次咲いていくという。

サンフワラーフェスティバル~8月21日まで。