江戸家の芸 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

66歳は、あまりにも早過ぎる。

今年3月、急逝した四代目江戸家猫八さんお別れの会に列席してきた。

江戸家は、代々、動物声帯模写をお家芸としている。

7年前、四代目襲名直後に、ラジオのスタジオにお呼びしたことがある。

息子の小猫さんには、文化放送に出てもらったことがある。


7年前、襲名披露パーティを開いた、ホテルニューオオタニの

同じ会場で、お別れの会が開かれた。

参列者は550人ほど。


バードウオッチング仲間の、元衆議院議長の河野洋平さんは、

「どうして、急いだんだ! もっと、君のウグイスが聴きたかった」と

遺影に呼びかけた。

三代目とも親交のあった中村メイコさんは、

「こんなに息の合った親子は見たことがなかった。

 だけど、こんなに別れが早いのは気に入らない」と呼びかけた。

坂田明さんのサックスで奏でる「ひまわり」がせつない。

涙する人もいた。


最後に小猫さん。

「最期の日々、父と向き合えた。父から教わったことを生かして、

 江戸家の芸を伝えていく」


四代目は、三代目猫八から

「俺が88歳になったらお前に猫八の名をやる。

 俺は八十八(やそはち)を名乗るから」と言われていた。

2009年は、先代が存命ならば88歳を迎えていて、

自らも還暦を迎えることから襲名を決意した。

猫八でいられたのは、わずか7年だった。


江戸家の芸を担っていく、二代目小猫さんを、

恵比寿のトークライブに9月18日(日)お呼びする予定だ。


(遺影は、写真のように見えるが、中村メイコさんの息子の


中村善之介さんが描いた絵)



(会場には、思い出の写真が展示されていた)


(共演したこともある坂田明さんの献奏)




(司会役の露木茂さん 江戸家小猫さん)