参議院選挙が始まって、喧しい。
「名前の連呼」や「絶叫口調」は、心に響かない。
どうして、穏やかに普通に話せないのだろう。
自分の主義主張ばかりをまくしたて、
相手に伝えようという意識が薄いように思う。
雰囲気に流されることが増えてきたように思う。
一度、追いつめたらトコトンまでやる。相手がノックダウンするまで。
姿の見えない「みんなの声」に左右され、大事なことが決まってしまう。
イギリスの国民投票の結果、想いも寄らぬ「EU離脱」となった。
かつて、イギリスの首相だったチャーチルは、
「築き上げることは、多年にわたる長く骨の折れる仕事である。
破壊することは、たった1日の思慮のない行為で決まる」と言った。
今朝の「とと姉ちゃん」で、深川の木場を200年守ってきた祖母のことば。
「木材は、いま植えたものじゃない。
40年前に植えたものが育って、商品になる。
だから、植えたときは、自分の利益にならない。
それでも、40年後に生きる人のことを想って植えるんだ。
次に生きる人のことを考えて暮らしておくれ」
いまのエゴだけで、ものごとを決めてはなるまい。
40年先、100年先、次世代のことを考える責任が、
いまを生きる我々にある。