道を活かす | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。





























(橋がかりで案内役)












    (写真撮影 安達一輝さん)





名古屋能楽堂で、


自由空間八田ゆかりの人々の生きる道を魅せる催しに参加してきた。


(16日)


ボクは、道の案内役。


こんなことばから入った。


「人には、それぞれの道があります。


人生という道は、まっすぐな道ばかりでは


ありません。


曲がり道、迷い道、暗がりの道・・・


いろんな道を歩きながら、

道の果てにある「希望」を求めていくのが

人というものでしょう。

新しい年、新しい道がスタートしました。

ここに集った一人一人が、

かつて歩んだ道、いま歩んでいる道、

これから歩もうとしている道、

様々な自分の道に想いを馳せながら、

時をともに出来ればと思います」










自由空間八田の主、鬼頭拓真さん。


自分が出会った作家やアーティスト…

素適な道を歩む方々を紹介するのが自由空間八田の道。


彼から来た2年前の年賀状に、


『全ての経験が活きようやく自分の道できました』とあった。


自由空間オープン初日、予告なしで訪問した。


いささか驚きながら、


迷い道から抜け出した逞しい顔で出迎えてくれた。


それから2年。


これまで自由空間で培ったことを多くに人にお福分けしようと


選んだ場所が、名古屋能楽堂であった。







『想い』を音色に込め、孤高の道を歩みながら、

勇気を届けるヴァイオリニスト竜馬さん。



巫女舞の成瀬朝香さん。


身も心も浄化され、穢れを祓い、


少しでも多くの幸せの恵みがありますように…


心からの想いを込めて舞っている。


凛として、その時その場所に華を咲かす道。









俳優、白樺八青さん


どんな時でも守ってくれる強さ。


必ず側に居てくれる安心感。


温かな空気が注がれる心地良さ。


たくさんの心を包む道。





嬉しいことばという楽器を奏でて、笑顔の花を咲かせようと、


村上信夫の道は、嬉しいことばの種を蒔いて


笑顔の花を咲かせること。


ボクは、長田弘さんの詩「最初の質問」と、



小寺卓矢さんの写真絵本「森のいのち」を朗読した。






花柳琴臣さん。


日本舞踊家して、振付家として、精魂込めるのが彼の道。


鬼頭拓真さんの真の友として、今回の舞台演出に名乗りをあげた。







まほろば遊さん。元タカラジェンヌ。

その華やかでいつも明るい遊さんからは

想像もつかない壮絶な道を歩んできた。

『あなたのことを思い歌い続ける』のが、まほろばの道。


鬼頭拓真さんとの縁で集った人たちが、


能楽堂という空間で、自分の歩んできた道を表現する。


拓真さんは、人と人の触媒の役割を担っている。


彼は、今回の催しを「道を活かす」というタイトルにした。


その思いをこう書いている。


「歓び、苦しみ、想いを刻み生きてきたこの道。


すべての体験は、やがて糧となり活きていく。


ただひたすらこの瞬間を、力の限り生きた先に、未来がある。


今を信じて進む道。今を活かすその道で」




フィナーレで、出演者一同が揃った中で、


深々と、何度もお辞儀する鬼頭拓真さんに、


惜しみない拍手が送られた。


彼の未来に素晴らしい道が拓けた。