1月17日がやってくる。今年で、あれから20年。
20年前、「おはよう日本」のスタジオで第一報を伝えた。
1週間後、今井義典キャスターと、天保山港から、海路、神戸入りした。
行く道で、「ぼくたちは、こういうとき無力だよね」と言った今井さんのことばが
いまも脳裏に残っている。
確かに無力だった。
いまこの時点で、地震の起きた原因やメカニズムを解説することに、
何の意味があるのだろう・・・
被災者が求めている情報は、なんだろう・・・
誰に向けて放送をしているのだろう・・・
いろんな漠たる疑問が湧いては消えた。
神戸の外観は、20年間で、もとにもどった。
だが、肉親を失った人の想いは、20年前のままだ。
ボクたちに出来る唯一のことは、「あの日」を忘れないこと。
1月17日、ボクは、神戸で「あの日」に想いを馳せる。
作曲家の上田益さんは、KOBEルミナリエの会場演出音楽を担当している。
神戸の復興のシンボルとなっているルミナリエ。
毎年300万を超える人が、光に見とれるが、
その耳に希望に満ちた上田さんの音楽が届いている。
その上田さんが取り組んでいるのが、レクイエムプロジェクト。
自然災害や戦災で傷ついた全国9ケ所で追悼のコンサートを開いている。
神戸でも、これまで10回開いてきた。
今年は、1月16日、17日の両日、神戸新聞松方ホールで開く。
16日は、声楽アンサンブルと創作能舞による追悼と希望の夕べ。
17日は、合唱とオーケストラによる追悼と希望のレクイエム。
ボクは、17日、和合亮一さんの詩を3編朗読する。
想いを込めて朗読したい。
チケットは、両日それぞれ前売り1500円。両日通しは、2500円。
申し込みは、0120-240-540
セブンイレブンで受け取れる。