長野県上田市にある「無言館」。
戦争で亡くなった画学生たちの作品を展示する美術館だ。
これまで、何度か足を運んだことがある。
道半ばで絵筆を銃に変えざるを得なかった画学生たちの無念が
展示作品から漂う。見るものは無言になる。ことばが出ない。
作品に感銘を受けた詩人の門倉さとしさん（故人）と
作曲家・長森かおるさんによって組曲「無言館」が作られた。
音楽によって、戦火に散った若き芸術家達の想いが、さらに胸に迫る。
長森さんは、長年、ボクのラジオを熱心に聞いてくれていた。
ラジオビタミンの最終回には、
意を決して、初ＦＡＸを送ってくださったそうだ。
先日、大切に保存してあった、そのＦＡＸを見せていただいた。
「清々しい声に励まされた。人としての在り方を教わった気がする。 いつか金婚式の司会をしてください」
そんな嬉しいことが書かれていた。
長森さんとご縁が出来て、金婚式の司会は当分先だが、
組曲「無言館」のコンサートで朗読をしてほしいと依頼された。
無言館には、ボクも想いがあるので、喜んでお引き受けした。
無言館を設立した館長の窪島誠一郎さんとの対談も予定されている。
ボク自身の様々な想いは去来するが、
戦没画学生の想いや、会場の聴衆の想いを大切に朗読したい。
コンサート 合唱組曲「無言館」
６月２２日（日）１４：００～
上田市丸子文化会館 セレスホール 入場料１５００円
問い合わせ ０９０－１８６８－４３４９（深町）