亀渕友香さん率いるゴスペルグループVOJA(The Voices of Japan)は、
結成20周年を迎えた。
上野公園の東京文化会館でのクリスマスコンサートに行ってきた。
入口に長蛇の列。2300人の大ホールは満席。
ゴスペル人気の高さを思い知らされた。
ゴスペルとは、福音という意味だ。
奴隷としてアメリカ大陸に連行されたアフリカ人は、
彼ら独自の言語・宗教などをいっさい剥奪された。
その苦しい状況下で、救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、
神に彼ら独自の賛美をささげるようになった。
こうしてアフリカ特有の跳躍するリズムや口承の伝統と
ヨーロッパの讃美歌が融合してゴスペルの基調となる音楽が生まれた。
その後、ジャズやロックなど様々なジャンルと結びついて
その音楽性は今も進化し続けている。
心底歌うことに喜びを感じている人たちが「唱和」する歌声は、
魂を揺さぶる。2300人の気持ちが一つになる。
友香さんは、ゴスペル音楽の持つ意義として、
「祈り」「讃美」「感謝」の3つをあげている。
今年のコンサートのテーマは、
「静けさの中に感ずるあたたかさ、荘厳な心安らかなるクリスマスの風景」。
3つの意義が込められたテーマだ。
コンサートで友香さんは、故・マンデラ大統領の言葉を引用していた。
楽観的であるということは、
顔を常に太陽へ向け、
足を常に前へ踏み出すことである。
来年、古希を迎える友香さん自身の人生の歩み方そのものであろう。
(月刊誌『清流』で、兄・昭信さんと一緒に対談したとき ブログ再掲)
友香さんと兄の昭信さんとの対談が掲載されている『清流』12月号は、
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