ツヨシ「仙人さんにお聞きしたいのですが、、、成功者は、よく「自分のためにじゃなく、他人のためにビジネスをやっている。」と言うじゃないですか。それって、「大乗」ということなんですか?」
仙人「まさしく大乗さ。その気持ちがないと、お客はついてこないからなあ。」
※顧客のニーズを満たすことは、ビジネスの基本。
ツヨシ「理屈は良く分かりますが、でも、経営状態がきつい時は、家計のことを最優先して考えてしまいます。」
仙人「ツヨシの言うことは良く分かるよ。生活が出来なくなっては、会社の経営どころじゃないからな。特に、女性は生活を第一に考えるから、夫が経営者の場合に意見の相違が起きるものさ。」
ツヨシ「ボクは男ですけれど、家族の生活を第一に考えます。」
仙人「いろんなタイプがあるからな。でも、家庭を会社(ビジネス)より優先するとどうなると思う?」
ツヨシ「う~ん、ダメなんですか?」
仙人「さっきも言ったが、お客は、自分のニーズ(欲求)を満たすために、モノやサービスを購入するんだ。ツヨシの家族のために、商品を購入する人なんてほとんどないだろうからな。」
ツヨシ「そうですが。。」
仙人「以前に教えたが、ブッダの覚った「中道」という教えがある。中道は、どんな良いことでも偏ってはいけない、どちらも生かす道を探さないといけないんだ。でないと、続かないのだよ。」
ツヨシ「あ、はい、、思い出しました。」
仙人「会社(ビジネス)の経営にとらわれると家計が厳しくなるし、生活にとらわれると、お客が減ってしまう。だから、ブッダは、どんなことでも執着してはいけないと説いたのさ。」
ツヨシ「でも、会社(ビジネス)のことに一所懸命にならなければ、仕事がおろそかになってしまわないでしょうか?」
仙人「執着とは、心がとらわれるということなんだよ!仕事をしないことじゃないんだ。心を顧客のことだけに集中して、コツコツと仕事をこなすのが、成功者のやり方さ。」
ツヨシ「家族や生活に対しては、どのように考えればいいのでしょう?」
仙人「同じさ。家族に感謝して、大好きな家族のために頑張ろうと考える。しかし、ここで、「生活ができなくなるかもしれない」なんて考えると、その不安が煩悩を生むから気をつけるんだな。」
ツヨシ「会社(ビジネス)も家族(生活)も、どちらも大事だから、どちらも大切にしないとダメってことですね!」
仙人「そう。それが中道ということだ。それに、家族を守るためには、会社を守らないといけない。会社は家族の生活を包摂しているだろ。だから大乗なんだ。」
ツヨシ「家族の幸福は、会社があってのものですからね。」
仙人「それだけじゃない。会社の成長や安定は、「顧客の満足」あってのものなんだ。顧客という社会は、会社を包摂している。だから、社会貢献をするということは「大乗」になるんだ!」
ツヨシ「大乗って、仏教だけじゃなかったのですね。」
仙人「実社会に生かされないようでは、真の教えとは言えない。だから、ブッダの教えは有難いのさ。」
ツヨシ「今日は、良く分かりました!」
仙人「なんだよ。これまでは、良く分からなかったってことか?」
ツヨシ「へっへっへ。」
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【今日の学び】
★中道とは…会社(ビジネス)の成功と、家族(生活)の安心を両立させること。
☆会社、家族のどちらかに囚われると、両方とも不幸になる。
★大乗とは…家族を幸せにすることが出来るのは会社(ビジネス)。その会社を成功・安定させるのは顧客の満足。顧客の存在する社会に貢献すると、回りまわって、家族を幸せにすることになる。
☆現在の大乗…ブッダの教え「大乗精神」を実生活に生かすことにある!