聖者が観ずる「苦」の原因は「幸せな生活」? | 凡人だから覚れるブッダの教え

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毎日が楽しくない、苦しい、悲しい、、、成功したい、生きがいがほしい、、、そんな悩みが解決できるブログです。ブッダの教えを知ると、誰でも幸せになることができます。人生に行き詰っていましたら、ぜひご覧になってください。

ツヨシ「仙人さん、人が苦しむのは無知(無明)だからって教えてもらいましたが、何を知らないとダメなのですか?」

 

仙人「ツヨシのように何も知らないことさ。」

 

ツヨシ「え~、そんなぁ。」

 

仙人「冗談だよ。人が苦しむのは、「煩悩」という妄想。煩悩は妄想だから、実体がないものだ。それなのに、人は煩悩をあるものと認識するから、恐怖を感じるようになるんだよ!」

 

ツヨシ「以前に教えてもらった「五蘊(ごうん)」ですね。形あるものだけでなく、脳で認識することには実体がないってことですよね!」

 

五蘊…色(形、体)→受(五感)→想(イメージ。想像)→行(行動意志)→識(認識)

 

仙人「よく覚えているじゃないか。その五蘊から生じる(実体がない)煩悩なんだが、そのまま放置していると、いつ爆発するか分からないから気をつけないといけないんだよ。」

 

ツヨシ「爆発って、どういうことですか?」

 

仙人「空の世界では縁起が働くだろ。煩悩に縁(条件)のあるものが点火すると、それが引き金となって、「苦」という地雷が爆発するんだ。」

 

ツヨシ「コロナが引き金となって、あちらこちらで地雷が爆発しているってことなんですか?」

 

仙人「まあ、そういう感じだ。だから、不安や恐怖という「煩悩」をそのままにしてたら危険なんだ。

 

ツヨシ「どうすれば、煩悩を消せるのですか?」

 

仙人「煩悩は執着から起きるのは知ってるだろ。生きることへの囚われ、欲望への執着、自分への愛着。この執着心を取り除くと煩悩は消える。

 

ツヨシ「執着を取れば良いのですね。」

 

仙人「理論上はな。しかし、煩悩は実体のない妄想だから、何度消えても表れる。だから、問題なんだよ。」

 

ツヨシ「苦を取り除くのは、難しいですね。」

 

仙人「ああ、難しいな。というのは、、、凡人は、何事もない「平凡な生活」を幸福だと思い、チョット障害がおきると、すぐに不幸な顔になる。

 

ツヨシ「誰でもそうじゃないのですか?それが悪いのですか?」

 

仙人「良い悪いじゃなくて、さっきも言ったが、苦の感情(煩悩)を持つと、縁起によって「苦」が現実になる。これが怖いんだよ!」

 

ツヨシ「そういうことですか。だったら、どうすれば良いのですか?」

 

仙人「ブッダは、、、原始仏教の中で、「凡人が安楽と考えるものを苦しみと観る。そして、凡人が苦しみと考えるものを安楽と観る。」と説かれているんだ。どういうことか分かるかい?」

 

ツヨシ「ボクが考えることと正反対ですね。う~ん、分かりません。」

 

仙人「だから凡人なんだよ。我々が楽しいとか幸せだと感じるのは「執着のタネ」を満足させているからなんだ。それは注意しないと、執着を育て煩悩となり、いずれ「苦」になるのさ。」

 

仙人「ところが、賢者はこう考える。一見、楽しくない、苦しい、という生活の中には、それを乗り越えた先に、真の幸福があると。だから、コツコツと努力ができる。そして、成功者となるのさ。」

 

ツヨシ「小さなボクが、なんか恥ずかしくなってきました。。」

 

仙人「心配するな。ブッダは、自分の悪い所を分かった者こそが、賢者だと言ってるからな。はっはっはっ。」

 

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【今日の学び】

 

★安楽の生活のなかには、苦のタネ「煩悩」が隠れている。

 

☆煩悩を育てないように気をつける。

 

★賢者は、苦しい時に「幸福のタネ」が見えている。