助けてって、言えない ~ADHDな私について34

助けてって、言えない

「自分は普通の状態じゃない。

　精神科に行かなければ…」

そう思って、実際に行ける人って

どれくらいいるんだろう？

私にとって、当時

「精神科に行く」ということは

すごく高いハードルのように感じられました。

精神科にかかる

＝精神的な病気について

偏見があったのかもしれないし

それまで精神科というところに

行く機会がなかったので

どんなところだろう？という

不安があったのかもしれません。

とにかく、なかなか電話して

予約をするということ自体が

できませんでした

それで。

精神科の前に、まず子どもと

物理的に離れようと思いつき、

近所の公立保育所に

一時保育を申請しました。

それもかなり自分にとっては

勇気のいることでした

育休中なのに、用事があるわけでもなく

一時保育を利用するなんて

本当はダメなことなんだ

母親失格だ・・・

と、自分を非難するような自分がいました

↑もちろんダメなことじゃないですよ

それでも

思い切って電話してみました。

私

「あの…一時保育を利用したいのですが

　はじめてです。」

保育士さん

「今は人手がないから、

　緊急の方以外はお断りしています」

ちーん

自分の場合は緊急に入るんだろうか…

いや、もっと大変な人がいるに違いない。

こんなふうに自分で調べて

自分で電話できる時点で、

緊急じゃないのかもしれない…。

そう思うと、

「私こんなに追い詰められてて、

こんなにしんどいんです！」

とは言えませんでした

これって、

「障害のある方があんな風に頑張って

　目標を達成しているのだから、私も頑張ろう。」

「私は辛い、できないなんて

　言っていちゃいけないんだ」

っていう考え方と

ちょっと似てる気がする。

障害があってもなくても

その人のしんどいさや辛さって

他との比較できるものじゃないし

する必要もないって今は思います。

あなたが「辛い」と思ったのなら

それは誰と比べる必要もなく「辛い」ことなのだし

そう言って助けを求めていい。

だけど、かつての自分は

そんな風には思えなかったんですよね。

自分程度のことで、　

辛いなんて言ってはいけないと

思っていました。　

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 私について…

7つの肩書きで多動に生きるパラレルキャリアー

37歳でＡＤＨＤ当事者の診断を受けました

不注意優勢型 元小学校ウツ教員

長男ハル自閉っ子は地域の支援級在籍

シングルマザー2児の母

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