【勝手な自分の、枠を越えて。】
『1人で登校させて、何かあったら…』
ハルの通う小学校では
支援級在籍児童は基本、
教室まで保護者が送迎します。
入学してしばらく経った頃
1人で登下校できそうだな、と思い
当時の担任に相談して、初めて
そのルールを知りました。
たぶん説明あったのを
私が聞いてなかったんだろう
そして当時、そのことを投稿して
同じ学校の保護者の方に
「支援級かどうか関係なく、
こんなご時世なので
うちは基本送迎してますよー」
とコメントをいただきました。
海外では子どもの安全のために
それが一般的、というところも
あると思います。
で、そういうのも踏まえた上でも
私は、1人で通わせてもらいたいなと
思って、先生に改めて相談に行きました。
なぜかというと
将来、一人で出かけられるようになってほしい
そのために、まずは通学から
自分で登校できるようになったらいいな
と思っていたから。
本人も1人で行く気満々だったし
当時の家から学校までは
徒歩で10分程度のところでした。
その相談をしに行くと
支援級全体にもかかわることだから、と
他クラスの先生ふくめて4人の先生が
わざわざ放課後に時間を割いて
残ってくれていました。
そして
今すぐが無理なら、少しずつ
距離を伸ばして練習するのはどうでしょう
と提案してみたのですが
・そうやっても、6年生までに1人で通わせられる保証もない
・何かあったときに責任がとれない
・学校生活では教室から出て行ってしまうことがある
などなど
とにかく無理、というお話をされました。
その中で、お一人だけ
「いや、お母さんのおっしゃる
将来を見据えてできるように取り組んでいく
というのはその通りだと思う」
とおっしゃってくれた先生がいました。
先生は支援級をその年初めて担当される
とのことでした。
その先生のお口添えで
話し合いは一変しました。
本当にちょっとずつだったけれど
昇降口からは1人で
校門からは1人で
その次は初めの曲がり角から1人で…
というように
1人で登校する距離を延ばして行ったのです。
そして、3年生になった今年度の2学期からは
家から学校まで1人で登校しています。
学校では本当にいろんなことがおきて
今目の前にあることだけでも
本当に大変だと思います
その中でも、先生が一緒に
彼の将来について、何が必要か
思いを馳せてくださったこと
1人で登校させるかどうか
結論がどっちになったか、じゃなくて
一緒の視点で考えようとしてくださったことが
私は本当にうれしかったです。
🌤 🌤 🌤 🌤
さて
話は変わって
今、自分が生活介護と放デイの仕事に
携わっているのですが
自分がいかに勝手なジャッジをしているか
ということに気付かされる毎日です。
たとえば
私なら、あの人を
「一緒に踊ろう！」
って誘えただろうか。
あのメンバーに
「司会やってみる？」
って声をかけただろうか。
あの子に
「ここにどんな絵を描きたい？」
って、私は聞けなかった。
言葉が出ないから？
体に麻痺があるから？
いつもと違うことは嫌いそうだから？
小さな日常のシーンに
勝手な自分のジャッジを見て
愕然となるのです。
知らず知らずのうちに
あの人には
できないんじゃないかって
思ってる
あの子を誘って、
できないことで傷つけてしまうのが
こわいって思ってる
でも、本当はそうじゃない
大事なのは、本人が
やりたいかどうか
本人がやりたい！と思うなら
方法は、きっといくらでもある
ってことを
毎日メンバーのみんなが
生き生きと、いろんなことに取り組む姿
一緒に楽しんでトライしているスタッフに
教えられています。
私の中に、勝手に
「こうじゃなきゃいけない」っていう
枠があるだけなんですよね。
そうして、その枠で自分自身のことも
しばっているんだって
毎日、気付かされます。
「歌詞なんて、いいのよ
音を感じて、歌えばいいの」
20代の女性メンバーは
歌詞カードを必死に探す私に
優しく美しいハイトーンな声で
そう言って
「一緒に歌おう」
って、いつも声をかけてくれるんです。☺️
みんなで一緒に歌うと、とっても楽しい✨
そういえば、ここの人たちは
「上手だね」
って、言わない気がする
カッコイイね！とか
今のハマったね〜とか
いいね！って言葉はたくさん聞く☺️
🌤 🌤 🌤 🌤
わたしも
自分の中に作っている枠を越えて
その人の可能性を信じる
今、その人のやりたい！を見つめる
そういう存在でありたいなぁと思います
そのためには
まずは、自分自身にそう思えなくちゃ。
無理そうとか
できないとか
思わないで
やりたいこと
心で感じることに
どんどんトライしていこう。
🌤 🌤 🌤 🌤
前出の先生は、今年度でご退職。
新たな道に進まれるようです。
同い年くらいだったような。
先生、たくさんありがとうございました☺️
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