◎ 映画 からかい上手の高木さん | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



映画 からかい上手の高木さんを観た。驚いた。監督名だけでの集客が見込めるようになると、こんなにも堂々と映画の中の時間を使えるのか。今泉は、元々登場人物のやり取りをじっくりと魅力的に描く監督だったが、これほど余裕を持って演出し、カット尻のアドリブをそのまま作品に入れ込むは、完成作品への自信の現れ。同監督によるテレビドラマ版もアニメ版も原作も未見で鑑賞したが、出だしからプール飛び込みまでの茶番劇は、悪い意味でまさに"何を見せられてるのか?"だったが、その後、堤防沿いを歩きながら二人の会話が始まると、途端に日本中の非モテ男子が夢に見るやり取りを見事に映像化してみせる。以降は、白鳥玉季・高橋文哉と、不登校男子齋藤と永野の会話をカットバックで重ねる手法や、白鳥と齋藤潤との廊下での長回しなど今泉節が炸裂する。そして、今さらながら、永野芽郁の演技力に驚く。笑顔かつ失望を"頬"に出す芝居のうまさに唖然とする。オールロケーションの宿命、"地元の人感丸出し"のエキストラが気になりすぎるが、2024年劇場鑑賞第5位