マッドマックス・フェリオサを観た。シリーズ27年ぶり奇跡の傑作"怒りのデス・ロード"に比べれば、評判も興行もすこぶる芳しくないが、一本の映画としてはよく出来ているし、見せ場もスターウォーズ新3部作なんかよりはずっと多い。現在の技術では、カーアクションで人がどんどん飛ばされてもどこまでがCGか見分けは付かないが、それでも十分な迫力面白いし、場面設定や人物描写は破綻していない。マッドマックスにしては、残虐シーンやおバカシーン(前作のギターソロ爆笑した)が予想以上に少ないが、ジョージ・ミラーは最初から、母子復讐モノにしたかったのだろう。また、限られた資源の奪い合いと交渉は、現代の世界情勢マンマだ。砦坊主頭がどういう仕組みで人間爆弾なのかが気になった。とにもかくにも、アニヤ・テイラー=ジョイの特殊メイクとしか思えない、大きくてあまりにも美しすぎる目ヂカラのおかげで、その登場分数の何倍も印象的な、一本
2024年劇場鑑賞第6位