プライベートライアンを観た。久々の再見は冒頭"伝説の戦闘シーン"20分間の凄さを、改めて思い知らされた。監督賞獲る訳だ。カメラのヤヌス・カミンスキーと銀残し/レンズコーティング/シャッター開角度などを散々テストし、それに加えてルーカスのILMがポストプロダクションした。耳をかすめる銃声を含め、これほどのノルマンデイ(オマハ・ビーチ海岸)上陸作戦は、今までどの映画どの監督も成し得なかったリアルさだ。正に"その場にいるかの感覚"で敵に狙い撃ちされるビーチでの絶望感が観客の目と耳に突き刺さる。その後も戦争という名の人間同士の殺し合いを、嫌味なくドライに淡々と戦後生まれ監督が見事に描き切る。同名間違いライアンも、マットライアンもそれぞれ良い。軍事訓練をイヤイヤ受けたという救出隊役の俳優も軍服や瓦礫との馴染み感が半端ない。本作はフィクションだが、監督が未定だった作品にトムハンクスが推薦したという。スピルバーグらしいラストのお伽話さえ無ければ、歴史的大傑作になるところだが、の一本
第71回アカデミー監督賞・編集賞ほか5部門受賞