を観た。~3行映画評~ -2ページ目

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト




マーズエクスプレスを観た。高速道路での事故処理の予告編を見て鑑賞を決めたフランス製SFアニメは、欧州と日本のSFの素要の違いを見せつけられる。テーマは古典的で、随所に名作SF&アニメの流用やリスペクトを感じるが、23世紀でも人間自体は変わらない(アル中・警察署・株主・離婚・失業...)、その一方で日常生活の全てを機械(もはやCPUでもAIでもない)に依存しまくっている世界観を見事に見せてくれる。死者のロボット化や、脳データ切り売り(ブレインファーマ)、次世代の有機体発明などを観客にすぐに理解させるSF的シナリオが素晴らしい。ただ、映画としての仕上がりは、緊張感のある場面が前半に集中してしまい、マルウェア発動後ロボット反乱大行進も想定内だし、ブレードランナーとは逆にロイジャッカーさえも"巨大企業のいちサラリーマンです"オチは盛り上がりに欠ける。そして唐突なラスト。せっかくのハイセンスなSFテイストがあまりにもったいない終わり方だ。長編アニメデビュー(!)監督の次回作に期待したい、一本