アメリと雨の物語を観た。主要スタッフに日本人がいないにも関わらず、徹底的に調べ上げた日本での日常生活を活写する美術には敬意を評するが、精霊(しょうろう)流しにまだぜんぜん生きてる"お父さんお母さん"を書いてはあかんよ...。日本アニメ大好き監督2名による、在日ベルギー人家族と日本人(には見えないしフランス語しか話さない)家政婦との触れ合いを描くヒューマンアニメは素晴らしい出来だ。"枯山水(かれさんすい)"が一般家庭にあったり、大家さんが花街の女将風だったりと、高畑勲が見たらリテイクされそうな点に目をつぶれば、他は二歳児目線による人間生活凝視のカラーとファンタジーのバランスが行き届いていて見事だ。水滴表現や極端なパース付きアングルに、日本アニメの影響を見て取れる。また映画にとって一番大切な作品性・作家性がはっきり表現されていて見ていて気持ちいい(昨年の『ひゃくはち』を思わせる)。いつまでも学園ドラマや魔法世界ばかりを描いていては、日本アニメは海外に置いてかれる。プペルに無いものが全てある。今年初のアニメの大秀作だ
アヌシー国際アニメーション映画祭 観客賞2026年劇場鑑賞第5位



















