蛇の道(1998) | を観た。~3行映画評~

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蛇の道を観た。監督自身がフランスでリメイクしてるとは知らずに見始めだが、これをどう柴咲コウが演じるのか!?16mmブローアップは当時でもそんなに珍しくなかっただろうし、カメラはコンビでない田村正毅なので黒澤清らしさもあまり感じない。(後年の芦澤明子のが黒澤清の作風にあってると思う)それにしても親分役の柳ユーレイが下手すぎて、そこだけ完全に醒めてしまった。悪夢探偵のhitomiレベルだ!つられて香川照之、哀川翔の順に役柄にぜんぜん見えないままクライマックスが来てしまった。銃撃戦はともかく、数学の天才描写がステレオタイプすぎる上に、オーラスで、絶対書きにくい地面に大切な公式は書かないです。"これは何かの象徴で、"とか評論家やマニアが言うかも知れないが、そんな事は知らない。とにかく地面に数式は書かないのだ。日本ではテーマとしてあまり扱わない闇犯罪ビデオ業界を舞台にするなら、もっとリアリティが欲しかった。今はなきvシネマ(!)しかも倒産直前の大映が作った、ある意味貴重な一本