週末虫採り手帳 -20ページ目

週末虫採り手帳

とある社会人虫屋の生態の記録
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです
最近は釣りにハマっているので、釣りもしながら各地でゆるく採集しています
爬虫類とかも飼ってます

6/24(土) 那覇 ⇒ 与那国

 

満足に寝ていないまま朝7:20那覇発の飛行機へ乗り、気絶したのち9:00与那国空港へ到着。

いよいよ始まる・・・与那国島とはどんな場所なのだろうか。

飛行機を降りると凄まじい熱気と湿気、カメラを取り出すとレンズが曇ってしまうほどだ。

 

今回の旅では宿、レンタルバイクともに久部良集落にある民宿もすらさんにお世話になることにした。

部屋の掃除が11時頃にならないと終わらないとの事だったので、とりあえず荷物を置かせてもらい、原付を借りて早速近くの久部良岳に向かう。

 

原付を走らせながらルッキングをしていると、地元の方から声をかけられた。

与那国島に住みながら採集をされている方のようだ。今の狙いは蝶との事。

 

「何を探しているの??」

 

俺「ノブオです」

 

「あーノブオか・・・まだ今年は見てないよ、厳しいんじゃないかなぁ・・・」

 

 

 

ええ?

 

 

 

 

ええええぇえぇえ??

 

 

 

ノブオはクマゼミがカラスザンショウを吸汁して出る樹液に集まる、というのは有名な話だが、今年はクマゼミの発生が遅れているそうだ。

数日前にようやく出始めたらしいが、まだカラスザンショウに集う程は出ていないそう。

つまり、それに釣られて集まるノブオは当然居ないという事になる。

 

やばい。

 

行けばとりあえず採れると踏んでいただけに、ショックが隠せない。

昨年ノブオの御神木になったというカラスザンショウにも案内していただいたが、確かに虫の気配は無かった。

 

…しかし、樹液が出ていないだけでノブオ自体は居るはず、そう思ってアテもなく原付を走らせる。

と、しばらく走ったところでカラスザンショウを発見。

 

やっぱりクマゼミの姿はないなーなんて思いながら眺めていると・・・

 

ん・・・?

 

 

ああぁぁぁぁあああ!!!!

 

あの影はコメツキムシ以外あり得ない!!!!

急いで網をセットし、慎重にあてがう・・・・

 

 

ッ・・・・!!!!!!

 

ノブオオオアオコメツキ

 

やった!

 

やった!!!!

 

いるじゃないか!!!!!!

 

太陽の下で見る生きたノブオ。

標本や写真で見るのとは全く違う、なんて美しいんだ、本当に来て良かった。

 

1匹採れたところでチェックイン時間の11時近くになっていたので、民宿に戻る為に山を下る。

道中ふと目をやった樹に怪しい影が!!!

 

2頭目をゲット!!!

 

おいおい、いい意味で予想を裏切られているぞ!

 

居たのはカラスザンショウではない樹だった。しかしノブオのすぐそばにクマゼミが居たので、もしかしたら樹液に釣られて来たのだろうか。

 

とりあえず2頭採れて気持ちも落ち着いたので、一旦民宿に戻り荷物を整理し、港近くの食堂で昼食を取る。

刺身がとても美味しかった。

 

与那国島で食事が出来るところは少ない。

特に夜はどこも閉まっており、事前に予約がないと店を開けないそうだ。

一人旅だし、わざわざ予約をしてまでは…と思ったので、夜はカップ麺なんかで済ます事にした。

 

さて午後の部、持ってきたバナナトラップを仕掛けにまた久部良岳へ戻り、そのまま宇良部岳方面へ向かうことにした。

トラップを仕掛けた後、辿り着いたのは与那国島の名所、アヤミハビル館だ。

ヨナグニサンの貴重な映像を見て、島の昆虫の標本を見て、しばらく涼んで再出発。

すると何やらやたらとカナブンが飛んでいる一角を発見、網で掬うとチャイロカナブンが入った。

その後もルッキングを続けて行くがノブオの追加は無い。

段々と日が傾いていく…それに伴い飛び回るチャイロカナブンの数が増えていく、個体数はかなり多い。

一方ノブオはというと午後になってからさっぱり。

この林道を下ったら今日は終わりにしよう、そう思ったところで、ようやく3頭目を見つけることができた。

 

 

逆光でなければ青く輝いているのですぐに分かる。

 

灼熱の中、原付で一日走り回って流石にクタクタだ。

日没までまだ時間はあったがここで切り上げ、宿に戻ることにした。

シャワーを浴びた後は西崎へ。

 

 

ここは絶対に外せない観光スポットだ。

日本最西端の地、日本で最後に夕日が沈む場所。

なんてカッコいい響きだ・・・遠い所まで来たんだなぁと実感する。

日没を見たかったが、雲がかかっていて綺麗な夕日は見えなかった、残念・・・。

 

宿に戻り、夕飯のカップ麺を食べてしばし休憩。

暗くなったので街灯周りをと思って少し外へ出てみるが、事前に聞いていた通りLEDの街灯ばかりで虫の姿が全然無い。

違う集落の方へ向かえばもしかしたら良い所があったのかもしれないが、昨日からあまり寝ていない事もあり遠くまで行く気力が沸かず、すぐに宿に戻って寝てしまった。

ノブオオオアオコメツキ

最果ての地、与那国島にのみ生息する青く輝く昆虫。

前々から自分の手で採集したいと思っていた。だが与那国という場所は遠すぎる。

なかなか決心がつかない日々が続いたが、行かない後悔より行く後悔ということで一念発起。

職場で白い目で見られながらも4連休を取り、ついにこの島へ行く事を決めたのだ。

 

しかし調べてみると与那国島はアクセスがなかなか悪く、旅費も高い。
せっかく行くなら途中の島でも採集したい、そして少しでも安く行けないかと時間帯やルート別に価格を比較した結果、今回はこのようなプランで挑む事にした。

1日目:東京 ⇒ 那覇
2日目:那覇 ⇒ 与那国
3日目:与那国⇒ 石垣
4日目:石垣 ⇒ 東京

与那国には丸2日も居られないが、ノブオさえ採れればいいのでなんとかなるだろう。


6/23日(金) 東京 ⇒ 那覇

 

行く前はなかなか梅雨が明けそうになく、ひやひやする日々が続いたが、前日の6/22に沖縄地方梅雨明けの予報が出てくれた。天気の心配はなさそうで一安心だ。

 

なるべく安い時間帯を選んだので、羽田出発は16時頃。
機材の不具合が起きたらしく、さらに1時間出発が遅れ、那覇についたのは20時前になってしまった。

この日の夜はオキナワヒラタクワガタオキナワノコギリクワガタを狙う。
那覇近辺の公園で採れるという情報をもらったので、早速車を借りて向かう・・・前に

まずは沖縄ならではのAWにて腹ごしらえをする。

21時をまわった頃、ようやくポイントへ到着。
下見もないぶっつけ本番だがどうなるか。

適当な入り口から入り、丘を登ると樹液が出ている樹を発見!!

だがクワガタの姿はない。根元に目をやると・・・

あっ!

 

まぁまぁのサイズのオキナワヒラタの亡骸だ。死骸でも実物を見ればより気合が入る。

しかしいくつか樹液の出ている樹はあったものの、ここではクワガタは見つけられず。

 

更に奥へ進むとよさげな街灯を発見。

石垣を見ていくとオキナワヒラタが!!!

とりあえず見つけられて一安心。

さらに辺りを見渡すと土嚢の上に♀。

この一帯で5頭ほど見つけられた。

その後もぽつぽつとヒラタの追加はあるが、ノコギリの姿はない。

1時間ほど歩き回った頃、道路に面した街灯の下で・・・

極小の♂だが、ようやく見つけることができた。

 

ヒラタもノコもサイズが小さいので、ブリードさせようと思う。

しかし肝心のノコギリの♀が見つからない。

同じ場所をぐるぐる回りながら深夜2時を過ぎた頃、ようやく♀を見つける事ができた。

思ったより時間がかかったが、ようやく目的達成だ!ヒラタ、ノコ1ペアずつを残してあとはリリース!

最後に車に戻る前の街灯の下でタイワンカブトを採集した。

荷物を整理し、ネットカフェを探してシャワーを浴び終えたら時間は4時近く。

明日は7時過ぎの便なので、移動時間を考えると2時間も寝れない。

体力的な不安を残しつつ、車の中で眠りについた・・・。

代休が取れる事になったので、急遽島根県の出雲への観光旅行が決まった。

 

出雲・・・島根県・・・

 

 

西日本・・・自然豊かな海沿い・・・

 

 

海浜性昆虫・・・?

 

 

 

うっ・・・!頭がっッ・・・・・!!!!!

 

 

 

気がつくとさなぎ粉とコップを買いに走っていた。

 

オオヒョウタンゴミムシ

 

ゴミムシの中でも特に憧れの種だ。

今まで伊豆大島、新島などで狙ってはみたが、いずれも見る事が出来ず終わった。

まだ見ぬこの虫を掴めるチャンスではないかと思い、時間をくれと頭を下げる。

 

観光旅行なので無茶はできない。

初日と最終日、コップの設置と回収をするわずかな時間をなんとか確保する事に成功した。

 

というわけで初日、16時頃に出雲縁結び空港へ到着。

オオヒョウタンと自分は果たして結ばれるのか・・・。

 

 

レンタカーを借りて、そのまま海岸へ。

あまり時間も取れないので、ポイントは1箇所のみに絞った。

採れそうな場所というのはさっぱり分からないが、とりあえずそこそこ砂浜があって、そこそこ防風林もありそうな場所が良さそうだろう思いgooglemapを駆使し、勘で選定した場所へ直行。

 

 

いざ浜辺へ降りると海浜植物が広範囲に茂っている。これはなかなか良さそうな環境じゃないか?

ここで50個のコップを仕掛けた。

仕掛け終えた頃には日が暮れる時間だったので、そのまま宿へ向かった。

あとは最終日を待つのみ・・・。

 

翌日は観光。出雲大社、松江城等を見て回る。

とてもいい天気で、暑すぎずこの上ない観光日和だった。

 

 

 

出雲名物の割子そば。

 

 

一段ずつつゆをかけて食べるのだが、余った薬味入りのつゆを次の段に注いで食べていくのだという。

何店舗か巡ったがどれも美味しかった。

 

 

そして3日目、この日は世界遺産の石見銀山へ行く予定だったが、その前にトラップの回収へ向かう。

 

コップを覗くと早速オサムシモドキが!!!!

何気に初採集なので嬉しいが、数は多いようでほぼ全てのコップに落ちていた。

3匹程度確保して後はリリース。

 

オサムシモドキやゴモクムシ等は沢山入るが、本命の登場は無い。

 

やっぱり片手間採集じゃ厳しいか・・・

 

30個ほど回収し終え、諦めかけたその時・・・

 

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

 

 

えっ!!!!!!!!???

 

 

まままままじ!!!!?!?!

 

 

オ、オオヒョウタンゴミムシキターーーーー!!!!!!!!!!!!!!

 

 

夢じゃない!!!

 

 

 

叫んだ、久々に叫んだ。

 

憧れの虫が、自分で0から選んだポイントで見つけられた。

 

こんなに嬉しい事はない!!!

 

結局この1匹だけだった。

が、費やした時間を考えると採れたのは奇跡と言っていいだろう。

一緒に採れたナガヒョウタンゴミムシと並べて撮影した。

なんて大きさ…圧倒的存在感・・・素晴らしい、とても素晴らしいよ・・・・。

 

来て良かった出雲、ありがとう出雲。

 

いつまでもこの素晴らしい環境が続きますように。