週末虫採り手帳 -21ページ目

週末虫採り手帳

とある社会人虫屋の生態の記録
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです
最近は釣りにハマっているので、釣りもしながら各地でゆるく採集しています
爬虫類とかも飼ってます

第二部:4/1~4/3

 

この日も昼頃の便で石垣へ。しかし飛行機が遅れて到着は17時頃になってしまった。
まずは先週仕掛けたFITを回収しに向かう。
おぞましい数のハエが浮かんでいる。

よーく中身を見ていくと・・・

んん・・・!?


こ、これはキボシセンチ!!!!
あんまり期待していなかったので驚いた!

図鑑によると採集難易度は星4つ、自分にしては良いものを採ってしまった・・・。

FITで採れた糞虫達。

左からキボシセンチ、トガリエンマ、ヤエヤマコブマルエンマ、ムラサキエンマ。

キボシセンチ以外はそこそこ数が入った。アカマダラセンチが入らなかったのが残念。

 

そして急いでFITを片付け、今度はゲンゴロウ用のノムラホイホイを仕掛ける為に某所へ向かう。

実は先週オオヒゲブト採集の際に知り合ったT氏との会話の中で、ゲンゴロウの採れる池の情報をもらったのだ。

 

ノムホイを仕掛け終わったと同時に日が暮れたので夕食。

先週も食べたラーメン屋"ウシのカドデ"へ。

期間限定ラーメンがあったのでそちらを注文。

今回は背油+脂の乗った特製チャーシューがプラスされており絶品。

農耕だがくどすぎない味で思わずスープも完飲。うまい、ごちそうさまでした。

 

腹ごしらえも済み、暇なので先ほどノムホイを仕掛けたポイントへ再び向うことに。
まだ4時間くらいしか経っていないが、もしかしたらもう入っているのでは・・・と淡い期待を寄せ向かう。

 

暗闇の中、水面を照らすと・・・

 

 

!!!!!

はいっとるがな!!!!

 

さらに周辺を見てみると・・・

 

んんん・・・・?

 

トラップのそばで交尾しとるがな!!!

 

なんといきなり6匹ものコガタノゲンゴロウをゲットする事ができた。

今まであれだけ苦労したのに、まるで夢を見ているようだ・・・。

 

ゲンゴロウを愛でながら眠りについた。

 

2日目:

 

天気は良いがやはり気温が低く風が強い。

でも行かないわけにはいかない。少しでも風が止んだり気温が上がる事を期待してポイントへ。

が、全然ダメ。こんなにいい天気なのに・・・。

 

午後はまた港へ戻りガーラ食堂にて腹ごしらえ。

ボリュームがすごいしもちろんうまい。これで750円とは恐れ入る。

 

ここで暇になってしまった。

春はカミキリがアツいみたいだが、自分は樹が全然分からないのでやりようがない。
適当に林道に入りスウィーピングをしてみるも、全然虫が入らずすぐに飽きて撤退した。

 

結局海岸線をドライブして海を見たり、昼寝したり、お土産屋を見たりして適当に時間を潰した。

青すぎる空と海。

もったいないと思われるかもしれないが、沖縄で過ごすこういう時間も好きなのだ。

 

夜は別のグループで来ていた知人のC氏と合流し採集へ。

港近くのポイントで猫糞漁りをしてヨツモエンマをゲット。

ヨツモンという位なので目立つ紋があるのかと思ったが、実際は写真のように微かに黄色い模様が見える程度だった。

♂は採れなかったので次回の課題にしたい・・・。

 

その後は湿地で石&ゴミめくり。

タイワンアトボシアオゴミムシが1頭だけ採集できた。

 

その後ゲンゴロウ用のノムホイを回収しに向かう。

大漁かと思いきや採れたのはコガタノ1匹のみ・・・。

まぁゲンゴロウは飼育メインで標本はほぼ作らないつもりだったので、今回の数でも多すぎるくらいだから十分だ。

しかし欲を言えばトビイロゲンゴロウが欲しかった。

ていうかトビイロの方が沢山採れて、コガタノ他は少ないイメージだったのだが・・・まぁ、トビイロは次回の課題だな・・・。

 

3日目:

 

いよいよ今日が最後だ。

風も無く、気温も高い。ポイントには多くの虫屋が集まっている。

この日もC氏と一緒に採集。C氏はオオヒゲブト採集の経験があるので心強い。

 

今までに無いくらい気温は上昇する・・・

 

そして11時頃になるとハエのような虫が視界に現れた!!

 

・・・が、速すぎて採れない・・・あれを採れっていうのか・・・?

C氏曰くおそらくオオヒゲブトじゃないかとの事だったが・・・。

 

その後も空を見上げるが虫が全然飛んで来ない。これじゃ確認しようがないし、採りようもない・・・。

1時間ほどたまーに怪しい虫が飛ぶ時間が続いたが、すぐに収まってしまい全く飛ばなくなってしまった。

 

その後も14時頃まで粘ったが、虫が飛び出す事は無かった・・・。

 

荷物をまとめ空港へ向かう。

さらば石垣島。

 

あれはオオヒゲブトだったのだろうか・・・。

オオヒゲブトを当てることがこんなに難しいとは。

 

オオヒゲブト以外の欲しい虫は大体採れたので、採集としては成功だろう。

でもやっぱりオオヒゲブトが一番の目的だったので悔しい。

いつか自分の目で見てみたい。来年もまたここに来る事になるだろう。

 

昨年惨敗に終わった春の八重山。

今年こそオオヒゲブトをこの目で見たいと思い再び石垣行きを企画した。

しかし実際に行ってみて分かったが、春の八重山は天気が安定せず、オオヒゲブトのピークに合わせるのはとても難しい。正直言って実力よりも運じゃないかと思う。

ならば少しでも確率を上げたい。悩んだ末に出た結論、それは・・・

 

怒 涛 の 2 週 連 続 石 垣 計 画


思い切った金の使い方だが、最近遠征の頻度も減ってきて金に余裕もあるのでいいってことよ。
3.5連休(S先輩と)+3連休(1人)のプランで石垣へ乗り込む事とした。

オオヒゲブト以外にも糞虫やゲンゴロウ、アシブトメミズムシなど欲しい虫はある程度いるのでそちらも仕留めたい。


第一部:3/24~3/27

 

1日目:

 

午前中で仕事を切り上げダッシュで空港へ!

滞在中の天気は悪いようで、期待できるのは最終日くらいだ。

やっぱり春の八重山は難しい・・・あまり期待はせず、他の虫に焦点を当てよう・・・。

 

この日は遅い便だったので到着は19時半頃。
トラップで使うものや食料等の買出しをして、居酒屋で適当に沖縄料理を食べて終わり。

 

2日目:

 

FITを設置する為に夜明けと共に起床。

予報では雨だが朝起きてみると晴れている。
O岳方面へ向い、適当な沢沿いにFITトラップを設置していく。

トラップを仕掛けるS先輩。

 

仕掛けている間にも日が差し気温はどんどん上昇していく。
やばい、これはもしかして今日イケるのでは??

トラップを仕掛け終えた後は某岳まで車をかっ飛ばす!!・・・のだが

どうやら晴れていたのは一部だったようで、到着するとどんよりした空が待っていた。

地面に♀でも落ちてないかと探すがボーズ。何も見つからず終了。

 

今度は山を降りてアシブトメミズムシを探しに海岸へ。
しかし3mmほどの小さい若虫を1匹見つけたところで強めの雨が降り出してしまったので撤退・・・。

唯一得た若虫は飼育できる気がしないのでリリース。

 

一度市街地に戻りA&Wをたらふく食す。

少し雨も弱まったのでゲンゴロウを探す為にドライブをするが、良いポイントが見つからず断念。

 

今の所何も採っていない・・・。

 

腹いせに夕飯は"すし太郎"へ。シャコ貝の刺身がうますぎた。

虫と観光(グルメ)、同じくらい楽しむ、それが自分流って奴よ(悔しさの涙)。


3日目:

 

朝起きると空には分厚い雲・・・。
おまけに雨の昨日よりも寒く、とても半袖じゃいられない。
こんなんじゃオオヒゲブトは絶対無理だろう・・・。

とりあえずポイントには行ったが当然誰も居ない。

森の奥まで入り、材採で時間を潰す。ネブトクワガタの幼虫が採れた。

 

その後昨日雨で中断したアシブトメミズムシを探しに再び海岸へ。


探す事30分ほど・・・

 

 

!!!!!!

 

遂に見つけた!見た目も動きもかわいらしくてとても良い虫だ。

もっと簡単に沢山見つかるものと思っていたが、意外と見つけるのが大変だった。探し方にもコツがある事が分かった。

 

その後川平の方で遅い昼飯を取る。
なんだか中途半端な時間になってしまったので再びゲンゴロウ探しに向かったが撃沈。
マジで分からんこの虫。

 

夜はラーメン屋へ。

写真は忘れてしまったが、予想以上に美味しかった!ラーメン激戦地域の東京にあっても行列ができそうな位の味だった。来週もまた来たい。

 

その後は港近くのポイントへ移動。

オオマルガタヨツボシゴミムシを見つけるために黙々と石をひっくり返していく。

 

 

・・・

 

 

いたっ!!

 


10~20匹が固まっている優良物件を見つける事ができたが、持ち帰りは数頭。

欲しい虫だったので採れて嬉しい!

同時にブラーミニメクラヘビも発見!初めて見るヘビだ。

黒いミミズかと思ったが動きは完全にヘビである、よーく見ていると舌を出すのがカワイイ。


4日目:

 

最終日にしてようやく晴れ。しかし気温は低い・・・あと風もそこそこ強い。

しかし諦める訳にはいかず、ポイントへ向かう。今日は虫屋の数はそこそこ。

写真で見ると雲ひとつない快晴だが、まぁ虫が飛ぶ気配が無い。
昼頃には23度くらいまでは上がったのだが、カミキリなども含め虫は飛ばず今回も惨敗となった。

 

午後は初日に仕掛けたFITを回収しに向かうが、雨+低温だった為か成果は奮わず。
先輩のFITに一頭だけアカマダラセンチが入っていた。うらやましい!

先輩は今日で終わりだが、自分は来週も来るのでこのままFITを置いておく事になった。

1週間もあれば流石に何か入るだろう。

 

そして16時頃の便で石垣を経った。また来週。

 

今年のオオヒゲブトは厳しそうだ。

採れない事も十分あり得そう・・・覚悟を決めて来週も乗り込もう。

オサムシの中でも気高き存在のひとつ、マークオサムシ。

その採集に有難くも連れて行っていただける事になったのだ。

ポイントは、東北地方のどこか、という情報のみに留めさせていただく。

 

実はオサ堀りは約2年ぶりである。

久々のオサ掘りに気合が入るが、リハビリもなしにマークオサムシを採る事が出来るのだろうか・・・。


今回のメンバーは6人と大所帯。全員が必ず採れるような虫ではなさそうな事もあり、期待よりも不安が大きいまま東北某所へ出発となった。

 

まずは我々のゼミに代々伝わるゲンゴロウの池へ向かい、軽く採集。

自分は装備を持っていなかったので、見学に徹する。

2時間ほどやったが成果は2匹、このポイントにしては少ない結果だそうだ。

時期が遅かったのかな。

自分は一般的なガサガサ網を使っていたがメンバーはこのような網を持参していた。頑丈そうであった


なんとタガメも見つかった。ここで見つかるのは初めてだそうだ。

 

そしていよいよ決戦の地へ!

なんて広大な湿地だ!マークオサムシが居る気がする・・・!

が、この日はボーズ・・・すでに人が入った形跡があり、掘れる所はほぼやられていた。

6人中採れたのは2人、それも1匹ずつ。

明日に全てを懸ける。温泉に入り疲れを流し、10時頃には爆睡。

 

翌日は日の出と共に出発し、昨日とは反対側のポイントへ。

それぞれ無言で藪の中へと消えていく・・・。

自分も負けじとポイントを探すが、湿地でのオサ堀りはきつい。

河川敷や山と違いそもそも掘れる所が少ない。おまけに湿地なので足場は最悪。

出てくるのはクロナガとアオオサのみ、そして時たまどこからか叫び声が聞こえる・・・何があったのかはよく分からない(現実逃避)。



あっという間にタイムアップまであと1時間となった。

非情にも採れていないのは自分だけ・・・もうメンタルはとっくに崩壊している。次の採集はどこに行くかをずっと考えていた。


車へ戻って帰る準備をし始めているメンバーもいるようだ、あと10分、あと10分だけ・・・そう思ったその時

 

あぁ・・・居た・・・。

 

叫ぶでもない、ただただ安堵の声が漏れてきた。それくらい憔悴しきっていた。

奇跡は起きた。この一本の木から3頭を得る事ができた。

 

6人も居て一人だけ採れないという、誰もが気まずい帰り道を想像していた。

だが最後の最後で奇跡は起きた・・・!

 

素晴らしい旅だった。6人全員がマークを得られる大成功の旅となった。