2026年初夏
今年こそはまだ見ぬ伝説のゴミムシ、オオヒラタトックリゴミムシを探すべく虫仲間と、時には単独で関東平野を巡る日々が始まった
ここの湿地がどうだった、あそこの谷津田が良さそうだといった情報が日々飛び交う
しかしこれといった手がかりもなく時は過ぎていく
そして6月某日、遂に先輩が湿地に浮かぶオオヒラタトックリゴミムシの死骸を見つけるという快挙を成し遂げる
自分は翌日に別メンバーとの採集を予定していたので、有難くも許可を頂き同じポイントへ向かった
6/21
教えていただいたポイントにて、夕暮れから湿地を彷徨うこと数時間
沢山のオオトックリゴミムシ(画像上)に混ざって、ちょっと大きなトックリゴミムシ(画像下)を得ることができた
オオトックリにしてはでかいが、オオヒラタトックリと一目見て分かる大きさでもない…いや、でも雰囲気は違う、たぶんこれは小型のオオヒラタトックリゴミムシに違いない、後でゆっくり観察しよう
…が、この個体はふとした拍子に容器から落としてしまい痛恨のロスト…!!その後追加はなく終了となった
そして同日深夜、更に衝撃のニュースが出る
かの先輩が明らかに発生地と思わしき場所を見つけたとのことで、複数のオオヒラタトックリゴミムシの画像がグループLINEに送られてきた、凄すぎる…
早速翌週メンバーを案内してくださることになり、人生でトップレベルに長く感じる1週間を過ごすことになった
しかしなんとここで台風発生、採集予定日に直撃の予報…
だがメンバー達は誰も採集を中止しようなどと言い出さない
湿地依存のこの虫は台風で一気に環境が変わりいなくなってしまう可能性がある
台風が去ってからまた…なんて悠長なことは言ってられないのだ、浸水しようが流されようとも一刻も早く戦地に赴かなれけばならない
そして自分はというと、興奮のあまり職場で台風の話題になると「今週末は虫採りにいく予定でサァ!伝説のムシが見つかってサァ!大雨でも行く予定でサァ!」と聞かれてもいないのに喋り出す始末であった
6/27
朝起きると雨も風もない状況、台風は途中で弱まったようだ
勝った…ッ!!
暗くなる前にポイント入り
しばらく歩いた先に見えた湿地は、今まで見ていた環境とは異なっていた
こんなところに奴はいるのか…
「そこ!足元にいるぞ!!」
オオヒラタトックリゴミムシ
いた
ポイントに入って数分、まだ明るい時間帯で突然目の前に現れた
前回とは違い明らかにオオヒラタトックリと分かる大きさだったものの、あまりにも心の準備ができていなさすぎて、感動するでも叫ぶでもなく、今度こそロストしないように、冷静に記録に残すようにと、淡々と捕獲し写真に収めていたように記憶している
しばらく経ったあと、2匹目を自分の手で採った時ようやく喜びの感情が湧いてきた
素晴らしすぎる…デカすぎる…
自分一人では辿り着けなかっただろう、多くの方々の協力があって辿り着けた
3時間ほど粘り、かなりの数のオオヒラタトックリゴミムシを観察することができた
そしてこちらは恐らくエチゴトックリゴミムシ
正確に同定したわけではないので分からないが、オオトックリもエチゴトックリも生息している環境であったと思う
凄すぎないですかこの湿地?
オオヒラタトックリ、エチゴトックリツーショット
なかなか大人しくしてくれず、静止状態の写真が撮れん
エチゴトックリもオオトックリと比べたらでかく感じるのに、この差よ…
実は今回のポイントの周辺は昔採集で来たことがある場所だった
あの時からオオヒラタトックリはずっとここにいたのだろうか






















