ノブオオオアオコメツキ
最果ての地、与那国島にのみ生息する青く輝く昆虫。
前々から自分の手で採集したいと思っていた。だが与那国という場所は遠すぎる。
なかなか決心がつかない日々が続いたが、行かない後悔より行く後悔ということで一念発起。
職場で白い目で見られながらも4連休を取り、ついにこの島へ行く事を決めたのだ。
しかし調べてみると与那国島はアクセスがなかなか悪く、旅費も高い。
せっかく行くなら途中の島でも採集したい、そして少しでも安く行けないかと時間帯やルート別に価格を比較した結果、今回はこのようなプランで挑む事にした。
1日目:東京 ⇒ 那覇
2日目:那覇 ⇒ 与那国
3日目:与那国⇒ 石垣
4日目:石垣 ⇒ 東京
与那国には丸2日も居られないが、ノブオさえ採れればいいのでなんとかなるだろう。
6/23日(金) 東京 ⇒ 那覇
行く前はなかなか梅雨が明けそうになく、ひやひやする日々が続いたが、前日の6/22に沖縄地方梅雨明けの予報が出てくれた。天気の心配はなさそうで一安心だ。
なるべく安い時間帯を選んだので、羽田出発は16時頃。
機材の不具合が起きたらしく、さらに1時間出発が遅れ、那覇についたのは20時前になってしまった。
この日の夜はオキナワヒラタクワガタとオキナワノコギリクワガタを狙う。
那覇近辺の公園で採れるという情報をもらったので、早速車を借りて向かう・・・前に
まずは沖縄ならではのAWにて腹ごしらえをする。
21時をまわった頃、ようやくポイントへ到着。
下見もないぶっつけ本番だがどうなるか。
適当な入り口から入り、丘を登ると樹液が出ている樹を発見!!
だがクワガタの姿はない。根元に目をやると・・・
あっ!
まぁまぁのサイズのオキナワヒラタの亡骸だ。死骸でも実物を見ればより気合が入る。
しかしいくつか樹液の出ている樹はあったものの、ここではクワガタは見つけられず。
更に奥へ進むとよさげな街灯を発見。
石垣を見ていくとオキナワヒラタが!!!
とりあえず見つけられて一安心。
さらに辺りを見渡すと土嚢の上に♀。
この一帯で5頭ほど見つけられた。
その後もぽつぽつとヒラタの追加はあるが、ノコギリの姿はない。
1時間ほど歩き回った頃、道路に面した街灯の下で・・・
極小の♂だが、ようやく見つけることができた。
ヒラタもノコもサイズが小さいので、ブリードさせようと思う。
しかし肝心のノコギリの♀が見つからない。
同じ場所をぐるぐる回りながら深夜2時を過ぎた頃、ようやく♀を見つける事ができた。
思ったより時間がかかったが、ようやく目的達成だ!ヒラタ、ノコ1ペアずつを残してあとはリリース!
最後に車に戻る前の街灯の下でタイワンカブトを採集した。
荷物を整理し、ネットカフェを探してシャワーを浴び終えたら時間は4時近く。
明日は7時過ぎの便なので、移動時間を考えると2時間も寝れない。
体力的な不安を残しつつ、車の中で眠りについた・・・。