「八月の銀の雪」 伊与原 新
2020年発行初めて読む作家さん。19972年 大阪生まれそれぞれ違う設定の短編集だがどれも興味深い内容だった。「八月の銀の雪」終活がうまくいかない 堀川はコンビニで レジのバイト女性・グエンと 学生時代の知人・清田に出会う。清田に勧められて ちょっと怪しいアフリエーター勧誘のバイトをするようになり・・・グエンは大学院生で 地球の奥深くの研究をしている。グエンが信じている仮説地球の中心に積もる 鉄の雪銀の森に降る、銀の雪の音。。。「海へ還る日」主人公はシングルマザー娘の果穂は鯨が好き。電車内で出会った女性に教えられた 博物館でシロナガスクジラの模型と出会う。鯨は歌う? 鯨など 遠洋に棲息する 我々には縁遠い生物だと思っていたら 最近は 近海に迷うこむようになった。先日も 私の住む町の近海でも姿が見られたぶん すでに弱っていたのだろう~その後大阪湾で命がつき 長時間かけて 剥製にされるようだ。「アル―ノと檸檬」賃貸マンションの住人の追い出し係の主人公・正樹は住人の高齢女性がベランダに迷い込んできたハトを飼っていると知りどこからやってきているのか 何故 ここに来るのかを探ろうとして真実にたどり着く。伝書バトを育てていた過去の人物には 甥がいて・・・心温まる話だった。「玻璃を拾う」珪藻というプランクトンの殻で芸術作品を作る過程 その人物を描いている。その殻は ガラスと同じ成分が含まれているのでその作品は ガラスのようにも見えるそうな~「十万年の西風」主人公は 海岸で凧揚げの達人に出会い戦時中の風船爆弾の話を聞く。和紙を貼り合わせた 風船をアメリカまで飛ばしたそうな。この話は 私も知っている。内部に細菌を仕込めば現代だって 脅威になると思われる。それにしても和紙は丈夫だ。。。