以前、熊野整『外資系投資銀行のエクセル仕事術』(ダイヤモンド社、2015)を読みましたが、Excelをよく使う私としては、非常に参考になっています。
 
 読んで以来、F1キーを抜く、ということを実践していますが、本当に役立っている―というか、ストレスがなくなった感があります。
 指の感覚が慣れてしまったので、他のキーボードを使うとF1を押してしまい、ストレスフルです。


 しかし、ネットで「F1キー 抜く」と検索してみると、酷評が多く見受けられます。
 どっちが正しいのかは、そこまで高度な知識がない私にはわかりません。

 PC系に詳しい職場の先輩からも「F1を抜くんじゃないよ。ヘルプが出ないようにやってんだろ、意味は分かるけどさぁ」と言われております。


 でも、F1キーを抜くってすごく簡単じゃないですか。気に入らなかったら戻すこともできるし。
 一回、実践してみる価値はあると思うんですけどねぇ。
 私は事務仕事をやっていますが、外科医を取り上げているテレビ番組や書籍に接すると、感じることがあります。
 それは、事務仕事も、外科手術と同じように取り組むべきだということです。


 面倒な仕事などは、ついつい「後でやろう」「明日やろう」といって先送りしたり、一度やり始めても「これはやめて、やっぱり他の案件をやろう」という行動をとってしまいがちです。一つのことに集中して取り組むべきなのに、あれこれ手を出してその都度面倒を感じ、結局何も進まないのです。


 しかし、外科手術はそうはいきません。手術の前には徹底した準備が必要。
一度身体にメスを入れたら
 「気が進まないな。ちょっとコーヒーを一杯飲んで気持ちを切り替えてから」
 「面倒だから、明日やろう」
 「うーんわからないな。ネットでやり方を調べてみるか」
なんてことは許されないわけで、あとは長い時間をかけてやりきるしかありません。
 そして手術の出来は患者の命に直結します。

 こう考えると、医師というのは、すごい職業です。


 医師にはかなわないかもしれませんが、事務職としても大いに参考にすべきでしょう。

 日ごろから種々の情報・知識を仕入れておき、あらゆるケースに対応できるようにしておく。
 そして、発生したタスクは先送りせず集中して取り組み、一定の形になるまでやりきる。
 その仕事は、社員の生活に直結することを常に意識する。

 こう考えるだけでもだいぶ気の持ちようは違ってきます。
 
 大学を卒業し、就職して数年が経ちました。
 さいわい正社員の職を得ることができましたので、収入的には安定しています。

 私は実家暮らしに加え、金のかかる趣味を持たないため、率直に言ってお金はどんどん貯まっていきます。

 お金を貯めるというのは、
(1)収入を増やす
(2)支出を減らす
この2つの要素の組み合わせです。

 収入は自分でコントロールしきれませんので、手っ取り早く確実に取り組めるのは支出削減です。

 お金を貯めるには、使わない。シンプルですが、これが一番です。


 しかし、お金は貯まっても、全然「幸せ」を感じることはありません。
 頭の中はいつも仕事の悩みばかりです。
 有給休暇も使うことなく、毎年一定数消滅して一定数付与されるという繰り返し。

 結局、使わないと意味がないのです。貯めること自体に幸福はありません。

 いかにうまく使うか、の方が幸福追求には重要なのでしょう。