意外と無力だった。

もっと何かできるんじゃないかなんて勘違いも甚だしかった。

自分の裁量がどこまで及ぶものか少しだけ思い知らされたな。

予想外にそれぞれの概念は確立されていた。

優劣なんてないけど、諭せるなんて思っていた。まいったね。言葉さえうまく使いこなせなかった。

か弱いふりして自分を守って、寄りかかる悲劇の主人公に一喝できる気がしてたけど、まさかの肯定。まさかの擁護。まさか…。

弱いのはその存在に対してなのか、自身に対してなのか。

どっちにしても





強いふりしてあいつより弱いじゃないか。

世界が時間を連れて来て
あなたが視界に戻ってくる。



距離はあの日のまま曖昧でいて
態度は距離を確かめる。


誰にも分からないその距離感。悪意もなく、その狭間に足が踏み込まれる。距離に距離ができてしまう。


ホントは前からあったの??


自然に距離が視界を狭めてしまう。頷きさえも見えてはいないね。


それでも
距離を縮められない。誰も知らないこの距離感。


接近しても、離れていく。離しているのかもしれない。気づかれないようにする。ただそれだけで。


何を恐れるべきかを判断しかねて、過ち。


平坦な道を迷路にしたのは僕だった。

行き止まり。すれちがい。

ゴールはもはやどこなのか分からない。


手を伸ばせばそこにいるはずの人が

一枚の壁に阻まれて

縮められない距離にいる。


もはや

今は言葉しかない。


この迷路を抜け出す近道は。ゴールは沢山の可能性と沢山の結末を用意して。


ただ
一言。それがすべての未来まで導いてくれる。


もう
恐れるべきものを誤ってはいけない。


この距離はすべてを示し


この距離はすべてを決める。


そして

その背中に答えを聞くよ。


返事なら見えるから

声にしないで。


ここからも

この距離でも

この世界にあなたがいるよ。


何度だって裏切られるからホントは。


何度だって信じてしまうけどホントは。


ホントは知ってる。この感情さえなくなってしまえば、1番いい関係が築けること。


ただ
諦めては信じる。


その悪循環が、理屈抜きに繰り返される。

それは、本能のように自然で。

それは、理性のように悲しい。


あなたの姿が鏡のようによく映る。受け入れるべき現実が眩しくて、目を伏せたいくらいに反射する。僕の姿はあなたには映らないけど。あなたの姿は僕の姿に反映されてる。


鏡の中にいるのはどっちなんだろう。


あなたは少し先を行く。


僕の理性の効かない願望を行動に移してみせる。分かってる結果だけど、見せてくれる。


だから
僕は行動を制限できて、理性に確信を持つ。


悲しいくらい現実を受け入れさせられる。


なら僕は受け入れるから。

なら僕は乗り越えるから。


そんな僕が映るといいな。