帰国子女受験.comの齊藤です。
文化学園杉並中学の、2024年度一般入試英語特別第2回の合格発表が2月2日(日)にありました。
スカイプレッスン受講生、文化学園杉並中学DD7に合格です!
担当は、九州大学工学部の池田先生です。
池田先生は、文系科目と理系科目のどちらも指導できます。
また、願書作成も得意です。
さらに、英語エッセイ指導や、高校編入試験対策など、幅広く対応できるんですよ。
さて今回は、自己PR型の帰国子女枠入試・帰国子女枠編入試験の願書と作文エッセイと面接試験対策について、お伝えします。
先日、自己PR型の帰国子女枠入試・帰国子女枠編入試験では、「1、学校の成績」「2、語学資格」「3、課外活動」の経験や海外生活から得られた学びや気づきが重要であることをブログに書きました。
・イギリスの帰国生が海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材: 『ホルムヘッドの謎』著林望
・イランの帰国生が海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材: 『ナン香るイランから』著川地恵理子
上記2冊を紹介しました。
今度は、「イタリアの帰国生が海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材を紹介してほしい!」と、リクエストをいただきました。
もちろん、紹介できます。笑
そこで、海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材をイタリアの帰国生に紹介します。
『パスタぎらい』著ヤマザキマリ
ヤマザキさんは、イタリア、キューバ、シリアなど、これまで30数か国で生活されています。
『テルマエ・ロマエ』が最も有名ですが、他の作品もとても素晴らしいです。
海外生活から学びや気付きを得るための条件
1、ある程度の長期間を2か国以上で暮らしていて、海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組み、その取り組みが一筋縄ではいかないときはあれこれ悩んでアドバイスをもらったり工夫したりしていること
2、海外滞在中に様々な地域を訪れてRAS(Reticular Activating System 脳幹網様体賦活系)を開き、その状態で海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組んでいること
※RASを開くとは: 自分的に重要だと感じることだけに反応するようふるいにかける脳のフィルターを解除して、様々なことに気付きやすくすること
1、ある程度の長期間を2か国以上で暮らしていて、海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組み、その取り組みが一筋縄ではいかないときはあれこれ悩んでアドバイスをもらったり工夫したりしていること
2、海外滞在中に様々な地域を訪れてRAS(Reticular Activating System 脳幹網様体賦活系)を開き、その状態で海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組んでいること
※RASを開くとは: 自分的に重要だと感じることだけに反応するようふるいにかける脳のフィルターを解除して、様々なことに気付きやすくすること
ヤマザキさんのエッセイを読むと、「1」と「2」の両方に該当されていることが分かります。
『パスタぎらい』には29のエッセイが収められていて、日本には良い点と悪い点があって、その両方があって素晴らしいこと。
同様にイタリアにも良い点と悪い点があってその両方があって素晴らしいことが書かれています。
29のエッセイはどれも参考になりますが、特に『憧れのお弁当』がイタリアの帰国生はもちろん、他の国の帰国生の大きなヒントになると思いますので参考にしてみてくださいね。
なお、原文をそのまま掲載することはできないので、私がまとめた内容で、ヤマザキさんが海外生活から得られた学びや気付きを理解してください。
『パスタぎらい』著ヤマザキマリ
『憧れのお弁当』
第1~8段落
ヤマザキさんがフィレンツエで画学生として過ごしていた頃、当地で放送されていた日本のアニメーション、たとえば、ドラえもんやマジンガーゼットなどを熱心に見ていました。
小学校4~5年生の頃から関心がなくなっていたアニメを、18歳のヤマザキさんがイタリアで再び見るようになった理由は、アニメにはイタリアと日本の距離を縮めてくれる効果があったからだそうです。
海外の完全な異文化の中で暮らしていると、諸々のことが日本とはまったく違うので大きなストレスになることがよくあります。
アニメはそのストレスを癒し、一時的にでも日本にいるような気分にさせてくれたのだそうです。特に食べ物の描写による癒しの効果は絶大でした。
時間の短い放送において、日本の食べ物の翻訳を正確にすることは困難なのは分かります。しかし、まったく別のイタリアの食べ物に置き換えられてしまうことを、ヤマザキさんはとても残念に思いました。
たとえば、おにぎりがパニーノ(イタリアのパンの中に具を挟んだサンドイッチ)、お弁当がチェスティーノ・ダ・プランツォ(イタリアのお昼ご飯用のバスケットに入ったランチ)、ラーメンがスパゲティになるのです。日本のお弁当をイタリアのランチボックスに置き換えられてしまうと意味合いがまったく異なるので、それのことが悔しかったのです。
第9~11段落
ところで、ヤマザキさんが日本のアニメに登場する食べ物の描写を見ると、イタリアでは絶対に手に入らなくて悶々としてしまうのがお弁当だったそうです。苦しくなる理由は、日本へのノスタルジーや日本食を容易に口にできない枯渇感だけではなく、お弁当に対する一種のトラウマがあったからだそうです。
ヤマザキさんが小学生だった頃、学校にお弁当を持って行く日があったのですが、ヤマザキさんのお母さんは仕事が猛烈に忙しくて買い物に行く時間がなかったため、彩り豊かなお弁当を作ることができなかったそうです。また、お母さんは、お弁当を作る際に執着やこだわりがそもそもなかったのだそうです。
小学校低学年のある日、持って行ったプラスチックのお弁当箱の中に詰め込まれていたのは、食パンに切れ込みを入れてその内側にバターと砂糖を塗ったサンドイッチでした。友人たちは、ヤマザキさんとそのサンドイッチを哀れみと同情を持って見つめたそうです。
ヤマザキさんがこのサンドイッチについてお母さんに抗議したところ、その次のお弁当は茶色一色の鶏のそぼろだけご飯となったそうです。だから、ヤマザキさんは、お弁当に対して憧れとトラウマを感じるのだそうです。
第12~14段落
イタリア(西洋)の携帯用の食事
・パニーノ、リンゴ、ジュースなどを袋に入れた簡素な食事のことを「ランチボックス」とする
・家やレストランではなく、外で食べる携帯食に美味しさを求めてはいけない。だから、西洋人は携帯する食事に対する思い入れが少ない
・携帯食は作り立ての美味しさとはかけ離れた「マズいもの」という認識が根底にあると思われる。つまり、日本のお弁当をイタリアのランチボックスと翻訳すると、「マズいもの」と認識される恐れがある
日本のお弁当
・家やレストランではなく、外で食べる携帯食でありながら、抜かりのない細やかな気配りがされている
・お弁当は憧れと癒しの食べ物であり、日本の誇る食文化でもあると、ヤマザキさんは考える
・OBENTOは世界で認知度を高めつつあり、アニメの翻訳ではランチボックスではなく、OBENTOとするケースが増えている
・芸術創作品のような「キャラ弁」は海外のサイトで紹介されていて、海外の人たちを驚かせている
『憧れのお弁当』
第1~8段落
ヤマザキさんがフィレンツエで画学生として過ごしていた頃、当地で放送されていた日本のアニメーション、たとえば、ドラえもんやマジンガーゼットなどを熱心に見ていました。
小学校4~5年生の頃から関心がなくなっていたアニメを、18歳のヤマザキさんがイタリアで再び見るようになった理由は、アニメにはイタリアと日本の距離を縮めてくれる効果があったからだそうです。
海外の完全な異文化の中で暮らしていると、諸々のことが日本とはまったく違うので大きなストレスになることがよくあります。
アニメはそのストレスを癒し、一時的にでも日本にいるような気分にさせてくれたのだそうです。特に食べ物の描写による癒しの効果は絶大でした。
時間の短い放送において、日本の食べ物の翻訳を正確にすることは困難なのは分かります。しかし、まったく別のイタリアの食べ物に置き換えられてしまうことを、ヤマザキさんはとても残念に思いました。
たとえば、おにぎりがパニーノ(イタリアのパンの中に具を挟んだサンドイッチ)、お弁当がチェスティーノ・ダ・プランツォ(イタリアのお昼ご飯用のバスケットに入ったランチ)、ラーメンがスパゲティになるのです。日本のお弁当をイタリアのランチボックスに置き換えられてしまうと意味合いがまったく異なるので、それのことが悔しかったのです。
第9~11段落
ところで、ヤマザキさんが日本のアニメに登場する食べ物の描写を見ると、イタリアでは絶対に手に入らなくて悶々としてしまうのがお弁当だったそうです。苦しくなる理由は、日本へのノスタルジーや日本食を容易に口にできない枯渇感だけではなく、お弁当に対する一種のトラウマがあったからだそうです。
ヤマザキさんが小学生だった頃、学校にお弁当を持って行く日があったのですが、ヤマザキさんのお母さんは仕事が猛烈に忙しくて買い物に行く時間がなかったため、彩り豊かなお弁当を作ることができなかったそうです。また、お母さんは、お弁当を作る際に執着やこだわりがそもそもなかったのだそうです。
小学校低学年のある日、持って行ったプラスチックのお弁当箱の中に詰め込まれていたのは、食パンに切れ込みを入れてその内側にバターと砂糖を塗ったサンドイッチでした。友人たちは、ヤマザキさんとそのサンドイッチを哀れみと同情を持って見つめたそうです。
ヤマザキさんがこのサンドイッチについてお母さんに抗議したところ、その次のお弁当は茶色一色の鶏のそぼろだけご飯となったそうです。だから、ヤマザキさんは、お弁当に対して憧れとトラウマを感じるのだそうです。
第12~14段落
イタリア(西洋)の携帯用の食事
・パニーノ、リンゴ、ジュースなどを袋に入れた簡素な食事のことを「ランチボックス」とする
・家やレストランではなく、外で食べる携帯食に美味しさを求めてはいけない。だから、西洋人は携帯する食事に対する思い入れが少ない
・携帯食は作り立ての美味しさとはかけ離れた「マズいもの」という認識が根底にあると思われる。つまり、日本のお弁当をイタリアのランチボックスと翻訳すると、「マズいもの」と認識される恐れがある
日本のお弁当
・家やレストランではなく、外で食べる携帯食でありながら、抜かりのない細やかな気配りがされている
・お弁当は憧れと癒しの食べ物であり、日本の誇る食文化でもあると、ヤマザキさんは考える
・OBENTOは世界で認知度を高めつつあり、アニメの翻訳ではランチボックスではなく、OBENTOとするケースが増えている
・芸術創作品のような「キャラ弁」は海外のサイトで紹介されていて、海外の人たちを驚かせている
第12~第14段落が、海外生活から得られた学びや気付きの具体例です。
とても参考になりますよね!
そして、幼少の頃の日本での経験と画学生のときのフィレンツエでの経験が、日本のお弁当は素晴らしいと確信するようになるターニングポイントになっていますよね。
帰国生のみなさんは、バッチリな「1、学校の成績」「2、語学資格」「3、課外活動」の経験や海外生活から得られた学や気づきを準備してくださいね!
ちなみに、バッチリな「1、学校の成績」「2、語学資格」「3、課外活動」の経験や海外生活から得られた学や気づきについて、国際基督教大学高校(ICUHS)の帰国子女枠9月編入試験の「自己PR作成とオンライン面接試験対策の基本の基」勉強会で解説します。
勉強会は、日本時間5月13日(月)の朝10~11時で開催します。
国際基督教大学高校(ICUHS)の帰国子女枠9月編入試験の「自己PR作成とオンライン面接試験対策の基本の基」勉強会に関心がある方は、こちらからお申込みください。
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今回は、サレジオ学院中学の帰国子女枠入試についてお伝えします。
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