「口下手で、人見知りです。
初めて会った患者さんとうまく距離感を縮められず困ってしまいます。」
このようなご相談をいただくことがあります。
リハビリ職者って対人援助職ですので、
かなり多くの患者さんと出会っていきます。
私も新人の頃は、たくさんの方と、
出会って、人見知りで緊張したり、
「何を話していいかわからない。」
そういう気持ちになったことがたくさんあります。
最近では、「雑談力」なんて本が出ていたりして、
人と何気ないおしゃべりをすることも
能力の一つして捉えられているようで、
自分にももっと「雑談力があればなあ。。。」
と悩んだこともありました。
しかし、改めて考え直してみると、
「そもそも初めて出会った人と、
ペラペラ雑談して、
距離感を縮める必要があるのだろうか?」
そういう疑問が湧いてきたりもします。
初めて乗ったタクシーの運転手にベラベラ話しかけられて困惑した。
床屋さんで、初めて担当してもらった人にベラベラ話しかけられて面倒だった。
服を買おうと入ったお店で、聞いてもいないのに店員さんにベラベラ話しかけられてうざかった。
このようなことを感じたという話はよく聞きますし、
自分も体験したことがあります。
初対面の関係で、ベラベラ話す人って
なんか胡散臭ったり、
怪しいと感じたりします。
相手がなんか頑張って話しかけてくる!
そういうオーラを感じると、
「なんか売り込もうとしているのかも!」
「何か自分を操作しようとしているのかも?」
そんな風に思って、防御反応を取ってしまいます。
ですので、
そう考えてみると、自分個人としては、
「別に無理に会話をしようとしなくても良いのではないか」
そんな風に考えるようになりました。
会話というのは、無理して行ったりするより、
自然と自分の中から湧き上がってくるものだと思います。
ですので、無理して話そう話そうとするより、
自分がリラックスして、自然と話をしたくなるような
状態を自分の中に作り出す。
そのことが、効果的かなあ
と思うようになったのです。
では、どのようにして、
自然と会話が自分の中から出てくるような状態を作るか?
それは、一つは視点を変えるということです。
「次は何を話そうか?」
「沈黙になっちゃった困ったな」
自分の内側から聞こえてくる
自分の声に意識を向けるより、
相手の様子をよく観察してみる。
表情はどうか?
姿勢はどうか?
服装はどうか?
今やっている行動はどうか?
そういったことをよく見ていると、
相手に対して、あれこれ興味が湧いてきて、
そこから質問して自然と話が続くことがあります。
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3/22
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