作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -5ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

「口下手で、人見知りです。

初めて会った患者さんとうまく距離感を縮められず困ってしまいます。」

このようなご相談をいただくことがあります。

リハビリ職者って対人援助職ですので、

かなり多くの患者さんと出会っていきます。

私も新人の頃は、たくさんの方と、

出会って、人見知りで緊張したり、

「何を話していいかわからない。」

そういう気持ちになったことがたくさんあります。


最近では、「雑談力」なんて本が出ていたりして、

人と何気ないおしゃべりをすることも

能力の一つして捉えられているようで、

自分にももっと「雑談力があればなあ。。。」

と悩んだこともありました。



しかし、改めて考え直してみると、

「そもそも初めて出会った人と、

ペラペラ雑談して、

距離感を縮める必要があるのだろうか?」

そういう疑問が湧いてきたりもします。


初めて乗ったタクシーの運転手にベラベラ話しかけられて困惑した。

床屋さんで、初めて担当してもらった人にベラベラ話しかけられて面倒だった。

服を買おうと入ったお店で、聞いてもいないのに店員さんにベラベラ話しかけられてうざかった。

このようなことを感じたという話はよく聞きますし、

自分も体験したことがあります。

初対面の関係で、ベラベラ話す人って

なんか胡散臭ったり、

怪しいと感じたりします。

相手がなんか頑張って話しかけてくる!

そういうオーラを感じると、

「なんか売り込もうとしているのかも!」

「何か自分を操作しようとしているのかも?」

そんな風に思って、防御反応を取ってしまいます。


ですので、

そう考えてみると、自分個人としては、

「別に無理に会話をしようとしなくても良いのではないか」


そんな風に考えるようになりました。

会話というのは、無理して行ったりするより、

自然と自分の中から湧き上がってくるものだと思います。

ですので、無理して話そう話そうとするより、

自分がリラックスして、自然と話をしたくなるような

状態を自分の中に作り出す。


そのことが、効果的かなあ

と思うようになったのです。



では、どのようにして、

自然と会話が自分の中から出てくるような状態を作るか?

それは、一つは視点を変えるということです。

「次は何を話そうか?」

「沈黙になっちゃった困ったな」

自分の内側から聞こえてくる

自分の声に意識を向けるより、

相手の様子をよく観察してみる。

表情はどうか?

姿勢はどうか?

服装はどうか?

今やっている行動はどうか?

そういったことをよく見ていると、

相手に対して、あれこれ興味が湧いてきて、

そこから質問して自然と話が続くことがあります。


ここからはセミナーのご案内です!

3/22
「この人、なんで、こんなこと言うんだろう?

拒否、ダメ出し、暴言を心理学的側面から解明するコミュニケーションセミナー」

を企画しました。

臨床の中で、この人、なんでこんな事いうんだろう?


と思う瞬間、その瞬間をヒントにして

自分のこと。相手のことをより深く理解する。

そんなセミナーを行います。

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上のブログのようなコミュニケーションについてのメルマガも配信しています。


週1、2回配信しています。


「心療内科や精神科の領域の患者さんと関わる時のコツのようなものがありましたら、教えてください。」

こういう相談を受けることがあります。


そういうとき私は、

「ありますよ。それはね。。。

『冷蔵庫の中を開けて、

何か1品作れないかな〜??』

こういう感覚を持つことですよ。」

と答えます。

『冷蔵庫!?』

『なんだそれ?精神疾患となんの関係が!?』

そう思った方も多いと思います。

これから詳しく解説しますね。。
 
 
 
「モチベーションの上がらない患者さんのリハビリに困っています。

特にモチベーションが低く、うつ傾向があり、

心療内科や精神科の領域ではないか?

と思われる患者さんに出会うときもあるのですが、

どうしたらいいでしょうか?」

このような相談を

普段は精神科にあまり馴染みないセラピストからいただくことが

たまにあります。
 

 
普段は身体障害領域で

脳血管障害や

骨折など整形疾患など

主に担当している方からすると、

たまに

「心療内科や精神科の領域ではないか?」

と思われるような患者さんと出会うと

どうしたらいいのか?戸惑うとのことです。



確かにうつ的な傾向が強い場合、

診療内科や精神科の対象となることもありますね。

このような問題で難しいところは、
心療内科や精神科というのは、

本人や家族がなかなか行きたがらないということです。

下手に

「心療内科にかかってみてはどうですか?」

など勧めると

関係性が崩れたりもします。

 

精神科受診のポイントとして

睡眠をとっかかりにするのが得策です。

「夜眠れていますか?」

この質問は割と聞きやすいですし、

「眠れないのは心配です。

それを相談に行きましょうか?」

ということで精神科診療内科の受診につながるケースは多いです。


さて、このようなケースと関わる時のポイントとして、


まず何といっても、

相手のことを否定しない。

肯定することだと思います。

間違っても、

「そんなにやる気ないんじゃ、ダメですよ。」

こんなことを言ってはいけません。

精神的にかなり参っている方に対して、

とにかく相手を受容するような関わり。

相手の存在を肯定するような関わりいいでしょう。


「よくやっていますね。」

「頑張っていますね。」


こう言ったことをなるべく伝えるようにしています。



しかし、実際に困った患者さんに出会うと

そういう事が言えなくなってしまうセラピストも多いものです。

ついつい相手に対決的に関わってしまったり、

やる気がないことを責めるつもりはなくても

きつくて、責めたような言い方になってしまうことがあります。


ここで先ほどの『冷蔵庫』が出てきます。



冷蔵庫の中を開けて、

「あるもので何か作れないかな〜??」という感覚を持つ事が大切です。

間違っても

「今日は何が何でもカレーを作るんだ!!」と意気込んで、

冷蔵庫を開けない事です。

「カレーを作る!」と意気込んで、

冷蔵庫を開けると、

玉ねぎが無い事。

人参が無い事。

じゃがいもが無い事。

カレーのルーが無い事。

こういった無い事ばかりが目に入ってきます。

そして、「この冷蔵庫にはなにも無いじゃ無いか!」

と無い事ばかりに囚われてしまいます。

そうではなく、

「なんでもいいから、

何か1品できないかな〜?

あるものでなんかテキトーに

作れないかなー?」

そんな気分で冷蔵庫を開ければ

「あっキャベツの切り端があるし、紅生姜が少し残ってるから、ちょっとしたお好み焼き作ろうかな?」


とか

「ネギと玉子があるから、これで何かできないかな??

よしっクックパッドで調べてみよう!」

とか

っていう風に発想が変わります。


無いもの探しから、

あるもの探しへと

切り替わるのです。


で、これは

人と関わる時のポイントと一緒です。

その人の

持って無いもの。

できないところ。

苦手なところ。

を見つけ出して、

「無い!無い!」

と騒ぐのではなく、

少しでもできているところ。

持っているもの。

いいところ。

を見つけて、

それでなんとか現状をやりくりする。

そういう心の持ち方が大切なんだと思います。

そういう心の持ち方ができるようになると、

相手の問題との距離感が上手に取れるようになって、

自分にも余裕ができて、

相手に対して受容的な関わりができるようになるかと思います。



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「アイドル」と「人との距離感」って

似たようなものなのかもしれない。。。。

最近、ふとそんな事を思いました。


人に対して、

「こうあってほしい」

このような期待感が強すぎると、

人との良い距離感が保てなくなるなあ・・・

最近つくづくこのようなことを感じます。


先日、後輩に対して、強く指導しすぎてしまい、

結果後輩に引かれてしまい

反省することがありました。



後から思えば、

「なぜ、私はあんなに強く言ってしまったのだろう?」

そんな反省をします。

よく自分の気持ちを振り返えると、

「ああ、自分はその後輩に対して、

かなり期待をしていたんだなあ。。。」

と思いました。

期待していただけに、

その通りにならないと、

自分の心が乱れて、

強く言いすぎたりしてしまう。


「アイドル」を応援する人の気持ちもこんな感じなのかな?

と思ったりします。

応援するメンバーが活躍するように、

グッズ買ったり、

握手会行ったり、

チケット買ったり、、、

「あと何をするのかな??(アイドル応援したことがないのであまりよくわからないです。。。)」


このように色んな行動で、

そのアイドルが活躍するように

応援します。



でも、そんなファンの行動とは関係なく

アイドルの子は勝手に(自分の意思で)

脱退したり、

引退したり、

恋愛が発覚したり、

結婚したりする。。。。


それで、ファンは怒ったり

急にアンチになったり、

ツイッターで嫌がらせしたり、

するけど、

あまり度が行き過ぎと、

犯罪になる。

どんだけ自分がそのアイドルに期待していようと

その子はその子の意思で

自分のしたい方向へ進む。

そういうことがわかっていないと、

いけない。



人との良い距離感を作るためのコツは

自分と人は違うということ

自分が考えるように人は考えるかもしれないし、

考えないかもしれない。


そのことに、気づくことなのだと思います。

人はそれぞれ違った価値観を持つ。

そんなことは当たり前のような前提ですが、

人との距離感がうまく測れない時ほど、

その前提を忘れてしまいがちです。

そして、

「普通はこうするもんだ。」

「私ならこうする!」

「これだけやったんだから、こうあって当然だ!」


このような気持ちが前に出すぎて、

相手に強く言いすぎてしまったり、

距離感をうまく測れなくなってしまったりするのではないでしょうか?


人との適切な距離感を作るためには


まず

「自分はどうしたくて」

「相手はどうしたいのか?」

この2つの違いをしっかり確認することが、

程よい距離感を測る第1歩だと思います。


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