認知症の方とのコミュニケーションで、なんども同じことを言わなくてはならなくて困ってしまいます。 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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「認知症の方とのコミュニケーションで、なんども同じことを言わなくてはならなくて困ってしまいます。」


このようなご相談をいただくことがあります。


認知症があって理解力低下がある方とのコミュニケーションですと、

何度同じことを説明してもわかってもらえない方とのコミュニケーションで

支援者側がほとほと疲れてしまったり、

困ってしてしまうことがあります。

例えばデイケアやデイサービスの利用者で、

「家に帰りたいと何時になったら帰るのか?」と

何度も聞いてくる方がいらっしゃいます。


説明していても、数秒後にはもう忘れてしまい

またスタッフをつかまえて、

同じことを聞いてくる。

このようなコミュニケーションを繰り返しているうちに、

スタッフのが方が、


「この関わりでいいのだろうか?」

と疑問が湧いてきたり、

「この方にばかり関わっているわけにはいかないので、なんとか1度でわかってもらいたい。」


そういう思いになったりします。


こういったときの対応としては、

色々なものが考えられます。

例えば、視覚的な情報伝達を心がけるという方法があります。

言葉で「何時になったら帰れますよ。」

このように説明するだけでは

相手は認識しづらく、忘れてしまう。

したがって、何か紙に相手にわかってもらいたいことを書いて、

本人の目の前や目にとまるところに置いてくおく。


このように聴覚的な説明だけでなく、
視覚を使うことを意識する。

とか、

また本人が不安を感じるとき、

暇を感じたときに、

このような訴えが多くなっているようであれば、

本人の近くに、仲のよい利用者さんに座ってもらい

一緒に話をしてもらうようにしたり、


または、何か軽い作業をお願いして、それをやってもらう。

などの方法があります。


そして、一番大切なことは

支援者自身そのようにあれこれ工夫をしてみることを

楽しんでやることだと思います。


「また伝わらなかった!」

「なんども同じ話をして、イライラする。」

「なんでダメなんだ。」

このような思いに支援者自身が捉われていると、

あれこれいろんな方法を試してみよう!

というような前向きな気持ちになれません。

大切なことは

うまくいくかもしれないし、

うまくいかないかもしれない。

そんなものなので、とりあえず

何かいい方法はないか!

いろいろやってみよう。


そんな風に軽い気持ちで

試行錯誤することです。

認知症の方の関わりで、正解はありません。

ですので、支援者自身が、「ダメだ」と落ち込まず

前向きな気持ちを持ち続けて、

試行錯誤して関わり続けることが

大切かなあと思います。

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