「わかりました。と言いつつ実行しない後輩の指導で困っています。」 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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「わかりました。と言いつつ実行しない後輩の指導で困っています。」



このような相談をいただくことがあります。

教育や指導の場面で、

このようなことが起こります。

一生懸命教えて、

「わかりました。」

と言っているにもかかわらず、

実際の行動が変わらない。

そんな場面です。



例えば、後輩に対して、

「患者さんのリハビリで困ったことがあったら自分から相談に来てね。」

と指導しているとします。

しかし、一向に後輩から相談に来ることはなく、

いつも先輩の方から、

「○○さん(患者さんの名前)大丈夫なの?」と声をかけることによって、

「いや実は困っていまして、、、」

と相談が始まる。

そんな事例があったとします。



先輩としては、

「もっと自分から気づいて、

自分から相談に来て欲しい。」

そう伝えていても、

いつも後輩から相談に来ることがない。

その時は「わかりました。自分から相談に行きます。」

とは言うけど、

結局自分から相談に来ることがない。



こんなことが続くと

先輩としては、

後輩は「わかりました。」と言っているけど

本当はわかっていないんじゃないかなと

心配になりますよね。



こんな場面に出会った時

私はニューロロジカルレベルという

考え方を応用して、

どのレベルで、問題が生じているのか?

探るつもりで、

後輩とよく話すように心がけています。


ニューロロジカルレベルというのは

人間の意識を6段階に分類したものです。

「環境」レベル

「行動」レベル

「能力」レベル

「信念価値観」レベル

「アイデンティティ」レベル

「スピリチュアル」レベル


と6段階で分けて、

人間の行動や学習を捉えます。



このような事例では大まかに

3つに分けて、どのレベルでの問題がが生じているのか、

探るつもりで、

後輩と話をするのです。



それは、

(1)環境行動レベル

(2)能力レベル

(3)信念価値観アイデンティティレベル

の3つのポイントです。

このポイントで確認します。


一つずつ説明していきます。


(1)環境・行動レベルでの問題が生じている。


環境・行動レベルというのは、

つまり、いつ、どこで、どのように先輩に相談していいのかわからない?

そのような問題が生じていないのか?

というチェックをします。

相談していいと言われても、忙しい職場だと、

なかなか声をかけにくいものです。

いつどこで、どのように相談をしたらいいのか?


その時点で後輩が相談しづらい状況になっていないのか?

それについて話をします。


(2)能力レベルでの問題が生じている。


能力レベルというのは、相談する能力や

人に伝える能力のことです。


困ったことがあるとしても、

それを人に伝えるのが、

難しい場合があります。

問題が複雑であったり、

なんとなくうまく言っていない感覚はあっても、

それを言語化する能力が足りない場合もあります。


このような場合は、まとまらなくてもいいので、

とにかく今感じている事を、言葉にしてもらうようにします。

人に相談をするのも、能力が必要です。

人に困った事をうまく伝えたり相談したりする能力が身につくように、

サポートします。


(3)信念価値観・アイデンティティレベルでの問題が生じている。

「なぜ困った事を相談した方がいいのか?」

その事について、

そもそもあまりよくわかっていなかったり、

わかっているつもりになっている人も多いです。



別にこれは悪い意味ではなく、

「人の力を借りたり、先輩の助けてもらうのは申し訳ない。」


とか

「自分の問題だから自分で解決しなくてはならない。」

など、

自分で解決することに価値を置いている人も多いのです。

こういう場合は、

口では、「わかりました。先輩に相談します。」


と言っていても、

心の奥では、

「それでも自分で解決することが大切だ。」

「忙しい先輩の手を煩わせてならない。」

などと考えている場合も多いので、

なかなか行動が変わっていかない場合も多いのです。


このような場合も、よく後輩と話しをすることが大切です。

相談したり、先輩の手を借りることではなく、

むしろ患者さんのためには良い事なのだという事を

伝えるようにしています。

(1)(2)(3)いずれの場合でも、

後輩とよく話す事が大切だと思います。

後輩とよく話す際に、

この3つのポイントで、

確認してみると良いのではないでしょうか?


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