「患者さんに、自分ではない他のセラピストの方が良いと言われてしまったのですが、、、」
このような相談を受けることがあります。
患者さんから、直接
「あんたより、○○さんの方がいいわ!」
というように、
他のセラピストと比べられて、
自分に対して、文句を言われることがあります。
こういう時、これを言われたセラピストとしては、
気になってしまうかと思います。
患者さんに言われた一言を気にして、
自分の関わりやリハビリに
自信が持てなくなってしまう方も
いらっしゃるかもしれません。
私はこのような時、
「この患者さんの発言はどういう意味だったのだろうか?」
3つの方面から考えるようにしています。
1つは、ちょっとした要求を患者さんがしている
ということです。
○○さんの方がいい。
という理由を聞いてみると、
ほんのちょっとした理由で、
そう言っているというケースがよくあります。
○○さんの方が、マッサージの時間がちょっと長いとか
いつも、自分の好きな席に誘導してくれるとか
このように、ちょっとした気遣いを○○さんはしてくれる。
そういう程度のことも多いものです。
ですので、
○○さんがいいと言われたら、
私は怯まずに、
「なんで?なんで?」
となるべく聞くようにしています。
そして、できることはするのです。
そうするだけで、すぐに関係性はよくなります。
その上で、次に考えないといけないのは、
「○○さんの方がいい」と患者さんが
言っていても、
それが本当に「いいこと」
とは限らない。
ということもあります。
よくあることとしては、
○○さんのほうが患者さんに
なんでも手助けしすぎていて、
患者さんにとっては、楽で良いけど、
自立を妨げている。
そう思えるケースもあります。
「○○さんはなんでも手伝ってくれて、私は楽だけど、
あなたはなんでも自分でやれって言うから、嫌だ」
と患者さんから言われてしまうケースです。
このケースはちょっと複雑で、
患者さんとの関係性だけでなく、
自分と○○さんとの関係性も考慮して、
コミュニケーションを進めていかなければなりません。
下手をすると
自分と○○さんとで
患者さんのリハビリの進め方で
争いになってしまうこともあるからです。
こういう時は
まず○○さんとよく
患者さんのリハビリの方向性について
話し合うようにしています。
自分と○○さんとお互い、
同じくらいの厳しさで
患者さんに自立を促せるよう
強度を調整する。
そんなことをしています。
そうやって、
○○さんはやってくれるけど、
□□さんはやってくれない
というようなスタッフ間での
関わり方の差を作らないような工夫です。
そういったことを気をつけています。
最後に考えることは、
このように面と向かって、
文句を言ったり
本音をぶつけてくれる
自分と患者さんとの関係性を
きちんと評価することです。
人はなかなか心に思っていても、
面と向かって
「○○さんの方がいい」
とは言いづらいものです。
このような関係性ができていることを
評価して、
「本音を言ってくれてありがたいです。」
このようなことを伝える工夫をしています。
このようなことを伝えると
患者さんも
「ああこれって言っても良かったんだ。」
と承認の気持ちが出てきます。
私はこのように3つのことを考えながら、
上記のような事例については考えてコミュニケーションをとっています。
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