「私の財布がないんです。どこですか?」
「ご飯の時間はいつですか??」
こんな感じのことを
何度も何度も職員に聞いている認知症の患者さん
その姿を見て、
「あんなになっちゃあだめだねえ。。」
「あんたしつこいよ!あっちいきな!」
と周りの患者さんがその人をバカにしたような態度をとる。
認知症が軽い患者さんの集団に、
認知症の少し重い患者さんが一人入ると、
みんなでその患者さんをバカにしだす。
こんなことが起きることがあります。
それを見て不思議だなーって思ったことがあります。
もっと患者さん同士、助け合うっていうか、
寛容になってもよさそうなものなのに、
逆にそういう患者さんを執拗に嫌がる。
そういうことがあるのです。
そうやって認知症の進ん方をバカにする
患者さんの話をよくよく聞いてみると、
「自分はあんな風にボケたりはしない。」
「自分はあんな風にはなりたくない。情けない。」
「自分もあんな風にボケた人と同じフロアにいるなんて、
自分も同じに見られているのかと思うと、嫌になる。」
などの感情を持っているということがわかります。
ここでわかることは、
その人をバカにすることで、
「自分はそんなにボケたりしない。」
「自分はそうはならない。」
という気持ちが込められているのです。
少し話題は変わって、
自分にとって嫌いな人というのは、
実は自分の嫌な部分がそこに投影されているから
その人を嫌いになる。
という話があります。
その執拗な嫌がりぶりも、
自分がゆくゆくはボケていくという不安を抱えているからこそ、
自分よりボケている人を執拗にいやがるし、
そういう人を見たくない。
そんな心情が働いているのかもしれません。
なので、自分も、
この人嫌だなーって思う人がいたら、
きっと嫌な部分を自分が少し持っている。
っていうことなのです。
持っていて、そこを直したいって思っているからこそ、
そういう部分のある人を見ると嫌になる。
そんなことなんでしょう。
なので、
まさに
人の振り見てわがふり直せですね。
嫌な人に出会ったときこそ、
自分自身を振り返らなければなって思います。
そんなことを患者さんから教わりながら、
日々働いております。
さて12月20日(日)
自分も相手もやる気が高まる教え方セミナー
を行います。
教え方を学ぶということは、
同時に教わり方を学ぶということにも
なります。
やる気の高まる教わり方も
一緒に身に付けてみませんか!?
☆セミナー情報
今後のコミュニケーションセミナーの予定をお伝えいたします。
平成27年12月20日(日)
自分も相手もやる気が高まる教え方セミナー
~目標設定と伝える情報の単純化で伝わりやすくなる指導教育のコツ~
□平成27年11月13日(金)
埼玉県老人保健施設協会さん主催
多職種連携のためのコミュニケーション講座
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