患者さんの話した夢をセラピストはワクワクできるのか? | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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クライアントが自分にとってやりたい作業を話してくれたとき。

少しでもそれを聞いてセラピストがワクワクできるかどうか?

てすごく大切なことだと思う。

それって当たり前じゃん!

って思うかもしれないけど、

臨床という様々な制約の中で働いていると、

その当たり前の感覚をいつの間にか忘れてしまうことってあるんじゃなかろうか?

自戒の気持ちを込めてそう言いたいなと思う。



例えば、統合失調症の患者さんで、もう何十年と病気を患っている患者さんが、


初めて自分の気持ちを表現して、

「私は車の運転がしたいんです。」


と話したとする。


そう言うとき、作業療法士は、まずその気持ちを受け取って、

その話をワクワクした気持ちで聞けるか?

そういうことを考える。


その一言を聞いたとき、

専門家になればなるほど、


「それは難しんじゃないかな?」

「変に期待させて、落胆してしまったらどうしよう?」


と一瞬でいろんな思いがよぎる。

そして、「うーん。」とか「まずは薬からちゃんと飲もうか?」とか

患者さんのやる気をなくさせるような言葉をついつい言ってしまうかもしれない。






私が言いたいのは、そうやって冷静に考えることはいつでもできる。

冷静に話し合うことはいつでもできる。

だけど、そうやって冷静に考える前に、


まず一度セラピストが想像してみることはできるのか?

ていうことなんである。



「その方が車に乗って、

生き生きとした表情で、

ハンドルを握り、

自分の行きたいところに行っている。」




そのような様子を、

セラピストは、頭の中で想像できるかどうか?


と思う。



想像するだけならただである。


そのような想像ができるかできないかで、


その患者さんをその後、やる気をさらに引き出すような話ができるか?

それともまた意気消沈させてしまうような会話になってしまうか?

それが決まる。


と思う。






問題志向になれてしまったセラピストは、

「車の運転がしたい」と患者さんから言われたとき、

自動思考のように以下のことを想像する。


それは、

車の運転を主治医に認められず落胆する患者さんの姿。

無理に車の運転をして危険な事故に遭う場面。

そのような否定的な未来をついつい予測してしまう。


それくらい、専門家の持っている専門知識や経験というのは、

問題志向的で、

問題回避的なのである。





そうやって、冷静に考えることはいつでもできる。

だけどまず患者さんと一緒に、

もし車に乗ったとしたら、

どんな車に乗るだろうか?

どこに行くだろうか?

助手席には誰がいるだろうか?


そんな想像をしてみることことも必要だと思う。



それが、患者さんの価値観を知ることになると思うし、

本当に患者さんが求めていることを探る手助けになるし、

そして、そのような会話は人のやる気を引き出すコミュニケーションなのではないだろうか??





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