私的認知症の作業療法その1 私の新人時代 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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私は24歳の時に今の職場である埼玉県にある精神科単科の病院に就職しました。


私はこの病院で作業療法士としてのキャリアをスタートしたのです。



私が、精神科の病院を選んだのは、取り立ててはっきりした理由があったわけではありません。
ただ、学生の頃から、精神科に行きたいなあと漠然とした興味を持っていました。





それは、人の心を扱うというというなんとなく奥深そうな面白さや、
手芸、アクティビティのようなことをダイレクトに治療手段として扱うと所に、”作業療法”らしさのようなものを感じて、(身障領域のOTはそうは感じなかったのです)精神科に行こうと思ったのだと思います。




私の就職した病院は、統合失調症や気分障害など若い患者さんも多い所でしたが、

それと同じくらい認知症や器質性精神病、老年期うつ病など、高齢者の方も多い病院でした。



私は、精神科の作業療法といえば、実習での経験から慢性期の統合失調症の方にするような、主に陰性症状に対して、意欲をあげたり、生活の立て直しを図ったりするものというイメージがあったので、

精神科で認知症の方に作業療法をするということ自体に、初めものすごく戸惑いました。





一体何に戸惑っているのか、それさえも最初はよくわからない。


そういう感覚だったのですが、
ただ、その時なんとなく感じたことは、
認知症の方と一緒に歌を歌ったり、アクティビティをしたりする時に、
自分が何か専門職らしくないことをしている。
なんか、子供じみていて、
作業療法と言いつつも大したことをしたない気がする。

なんかそのような、ちょっとした情けなようなものを感じたことを覚えています。



後から、わかったことですが、
これが、高齢者や慢性期、老年期の方に対するリハビリ職が感じる一種の
”老年期コンプレックス”
”慢性期コンプレックス”
みたいな感覚だったのだろうなと今から振り返ってみると思います。


つづく~~


認知症のある人への作業療法 中央法規出版より本を書いています。(共著)

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