作業療法士がやるから作業療法なのか? | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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「作業療法士がやるからこれを作業療法と呼ぶのか?」


「では同じような事を作業療法士以外の人がやっても、それは作業療法と呼ばないのか?何故か?」



作業療法士として働き始めて7年たつけど、
やはりこの簡単な質問に対して、いつもうまく答えられないという感覚をずっと感じて働いてきた。


「折り紙や音楽を作業療法士がやったらそれは作業療法と言えるけれども、

それを介護職がやったら作業療法とは言わない。」


そういう本当に簡単な質問にいつもうまく答えられない感覚を感じてきた。



それはもちろん、
「作業療法士という職業は名称独占だから」と言えば、
それまでなんだけども


そういう説明ではなく、
もっと、本質的なこと。

人に「なるほど!さすが作業療法士!」って思われるような事を

伝えられるようになりたい。

そういう事をいつも考えている。



少し話は変わるのだけど

セラピーの世界というのは、
ある種のブームのようなものがある。


例えばそれはダイエットブームのようなもので

りんごダイエット。

こんにゃくダイエット。

炭水化物無しダイエット。

などなど。


次々から次へといろんなダイエット法を提唱する人が現れては消えていく。




セラピーの世界も似たようなもので、


例えば精神疾患に対して、

音楽がいい
園芸がいい
スポーツがいい
脳トレがいい
レクリエーションがいい
玩具療法がいい
手芸がいい
芸術療法がいい

いろんな人がいろんな事を言っていたりする。




それは
心理療法とかでも似てて、
精神分析、
分析心理学、認知行動療法、マインドフルネス認知療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー

とかとかいろいろとあるし、

身体に関する技術だって一緒だと思う。
私はその辺にはあまり詳しくはないけど、
それでもたくさんの手技や理論がある。



そして、とにかくいろんなものが次々と出てくる。


心理療法や身体技法の場合は、出てきても消えるとう事はあまりないかもしれないけど、、、




とにかく新しい療法、新しい方法論、新しいモデル、新しい手技みたいなものは、

次々と出てくるのだけど、

何だかそれは一つの事をいろんな角度から見ているだけで、

何か本質的な部分には結局触れられていないような気がするのだ。





ただただ作業療法っていうのを自分は、
その○○療法がいい。
△△理論がいい。
っていうようなレベルではなく、
もっと高次な概念として説明できるようになりたいと思っているのだ。


それだけ、人が何かの作業をするという事は、幅広い事象を含む概念なんじゃないかなと思う。





ブログではうまく語れないのだけど、

とにかく
自分は人の健康とか回復というものについて、
もっと本質的な所から人に伝えられるようになりたいと思う。



そして作業療法についても、もっと本質的な所で伝えられるようになりたいと思う。



まぁそういう事を日々思う今日この頃です。