病名をつけることで、その人の病気以外の多くの情報は省略される | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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人のいろいろな身体や心に不調に対して、「病名をつける」という事を通して医学は進歩して来ました。



例えば、風邪の例でいうと、
咳がでたり、鼻水が出たり、熱が出たりするという事、そして何日か安静にしていると治るという事。
それらの現象をひっくるめて、「感冒」と名前をつける事によって、取り扱いやすくしたのが病名をつけるという事です。



病気というものを、訳のわからないいろいろな症状の連続ではなく、一つの固まりとして、取り扱いやすく、考えやすくしたのです。
それが病名をつけるっていう事です。




病名をつけるっていう事は、
患者さんの病気を取り扱うという意味では、大変有用なものですが、患者さんを人間そのものとして見ていく時、どうしても見落とされしまう情報がたくさん出てきます。



例えば、妄想や幻覚、引きこもりや思考障害、それら様々な現象をひとまとまりにして、医師は患者さんに「統合失調症」と診断をつます。


それによって我々は、統合失調症と診断された方に出会うと、その方に妄想や幻覚があるかもしれないという事がわかるのです。


しかし、その統合失調症という診断名は、
例えばその方がどういう時に、笑顔になるのか?

どういう時に生き生きとするのか?

どういう事に価値観をおいているのか?

などの情報は提供しません。



診断名というのはその方がどういう所が病んでいるのかについての情報は与えますが、どういう所は健康的なのか、どういう所はその人らしい所なのかについての情報は与えないのです。





何かの現象を言葉にするという事は、必ず省略が起きます。

それは病名をつけるという事でも同じ事です。


そして病名の場合、省略される多くの事はその方の健康的な側面についての情報です。


私は人を病気の部分だけでなく、健康的な部分に焦点を当てたアプローチをしたいと日々思っています。

病院で働いていると、様々な病名で患者さんは医療職者から表現されますが、
私はそれでも患者さんの事を病名以外の言葉でも表現できるようなセラピストになりたいなと思います。


そして、この「患者さん」という言葉自体も、省略が起きているんですよね。患者さんといった時点で、その方についての情報が省略されます。

この事も気をつけていないといけないなって思います。


今日も読んでいただきありがとうございました。

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