私がもっとコミュニケーション能力を磨きたいって思う瞬間 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

日々NLPの勉強会などに行ってコミュニケーションについて学んでいる私ですが、
臨床の場にいると、やはり
「自分はもっともっとコミュニケーションを磨きたい」
って強く感じる出来事に出会う事があります。



例えば、
今日は、ベッドに寝たきり状態のAさんの話をしたいと思います。




Aさんは、1年前までは何てことなく普通にしていたそうなのですが、脳梗塞になってしまい、身体の半身が麻痺してしまったとの事。

さらにそれと同時に認知症的な症状もでてきてしまい、夜間不眠・不穏・大声などの行動など目立つようになり、精神科の病院に入院する事になりました。



私が出会った時は、精神科の病院にて、身体を抑制され、つなぎの服を来て、ベッドで寝ている姿でした。




Aさんは普段大人しくって穏やか、いろいろとお話しもできるのですが、
ひとたび不穏になると大変で、オムツを外したり、服をすべて脱いだりするので、身体拘束やつなぎ服で対応されているのです。


またAさんは車椅子に座っていると、姿勢がだんだんと崩れてしまい、座っている事が苦痛だとの事で、
日中はほぼベッドに寝たきり状態です。

ベッドの白い天井を見ながら、ぼーっと過ごしている事が多いといった方でした。







私はそんなAさんに、日中少しでも健康的に過ごしもらいたいと思い、お部屋に行っては、音楽を聴かせたり、手足のマッサージをしたりしていました。





ある時、私がAさんの部屋に行き、いつものように音楽を聴きながら、手足のマッサージをしていると





ふと、Aさんが

「病気って残酷なものですね・・・」


っとつぶやくように言いました。



ズシン。。。



私にはその言葉が深く突き刺さるように、聞こえ、私は言葉を失いました。


そして、その言葉に対して自分がなんといって返したらいいのかわからなくなってしまったのです。




穏やかな時は認知面もしっかりしていて、私の事も覚えているようだし、自分のおかれている状態もよくわかっていそうなAさん。

そのAさんが、ポツっていった一言が非常に重い一言に聞こえ、自分の胸に突き刺さったのです。


こういう時、まずは相手の気持ちを受け取って、受容的に話を聞こうっと思いましたが、

病気の持つ残酷さって、健康な自分にとっては未知の領域だなという思いもあり、生半可な共感では、返って相手を不快させてしまうのではないか?とか、そんな事もあれこれ考えて言葉を失ってしまったのです。






その場では、何とか少しAさんを元気づけるような話を一言二言行ってその場を終えたのですが、
Aさんの「病気って残酷なものですね」と言った、その時の一言が今でも耳に残っています。



そして「あの時どんな言葉をかければ良かったかな?」という事をそれからずっと考えたりしています。








臨床で働いていると、たまにこういう印象的な一言を患者さんから言われる事があります。


例えば
「もう死んじゃいたいなと思っているんですよ」
とか
「一生退院できないのかなって思っているんですよ」

とかそういう一言です。


そして、私はそういう一言を聞くと、その後「あの時どう答えれば一番良かっただろう・・・?」とあれこれ思いをめぐらせるのです。




私はそういう時に、一番ピタッする一言が言えるようになりたくて、コミュニケーションスキルを学んでいるのではないかなって思います。



今日も読んでいただきありがとうございました。

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