「セラピーというのは、常に前進させていかなくてはならないものだ。」
このような思い込みがあると、
私のように精神科や認知症、高齢者を対象としてセラピーをやっている人間は、
途端に自分のやっている事がとるに足らないもののような。
そういう不全感を感じてしまう事がある。
もちろん、セラピーというのは前に進んだ方が良いし、向上した方が良いものである。
だがしかし、目覚ましい変化というのを期待しすぎると、
毎日の日常というのをただ支えているという自分の仕事を
とるに足らないものだと、軽くみてしまう事になりかねない。
自分の仕事を大した事ない仕事だと、軽視してしまう事は、セラピストにとっては謙遜のつもりかもしれないが、
そのセラピーを受けている患者さんor利用者さんの生活を軽く見ているという事なのではないかと思う。
だからこそ私は、自分はいい仕事をしていると胸を張って言えるそんな人間になりたいと思う。
淡々とただ毎日を、平穏無事に過ごしているようでも、そこには成長や変化があるのだと、堂々と言えるようなセラピストになりたいと私はいつも思う。
人は、どんな人でも必ず成長している。
例え、小さな変化であるとしても、昨日と今日は違うし、今日と明日は絶対に違うのだ。
そんな小さな良い変化を見つけて、その変化をどんどん大きくしていく方法として、私はブリーフセラピーやNLPを学んだ。
私はこういった考え方をもっと、今の自分の現実に活かしていきたいなって思う。
毎日の日常の中に、違いを作る違いを見つけていく。
そういう事を続けていきたい。
最近そんな事を思う今日この頃です。